
ベッドや布団の周りに多く棲みつき、寝ている人を吸血するトコジラミ。刺されると眠れないほどのかゆみを引き起こし、日常生活に支障が出る人も多いようです。1日に5~6個ほどの卵を産み、すぐに繁殖してしまうため、早めの対処が必要です。
しかし、トコジラミの駆除の仕方が分からない人は多いでしょう。トコジラミが付いた布団や衣類を洗濯すれば、駆除できるのでしょうか?
トコジラミは洗濯では死なない
残念ながら、トコジラミは洗濯するだけでは死滅しません。洗濯機を回したり、水で手洗いしても、卵や成虫は洗濯物にくっついたまま生き残ります。また、トコジラミは水に強くて軽いため、洗濯機の水面に浮いてしばらく生き延びることもあります。
洗剤を使って洗濯すると、界面活性剤の効果でトコジラミの体表にある水をはじく性質が弱まり、溺れやすくなります。しかし、それでもすべてのトコジラミが死滅するわけではありません。トコジラミは逃げ足が速く、平たい形をしているため、洗濯機のフィルターや外槽など、水が届きにくい箇所へ逃げて生き延びることができます。
また、殻に包まれたトコジラミの卵は、成虫よりもさらに手ごわい存在です。衣類や寝具のファスナーの縫い目やポケットの中に産みつけられた卵は、洗濯だけでは死滅せず、生き延びて孵化することがあります。
洗濯機の中でトコジラミが生き延びてしまうと、次に洗濯する衣類やタオルにくっつき、被害を広げてしまうおそれがあるでしょう。
さらに、トコジラミは寒さにも強い害虫です。寒い冬は活動量を減らしてじっとしているため、冷たい水で洗濯しても死滅しない可能性があります。洗濯物を外干しして乾燥させても、トコジラミを駆除することはできないでしょう。
水流に耐え、寒さにも強い……そんなトコジラミの弱点は「熱」です。トコジラミを駆除するには、熱の力を使うのが効果的です。
次からの見出しでは、トコジラミが熱に弱い理由や、具体的な駆除方法について詳しく解説します。
トコジラミは熱に弱い
トコジラミは熱に弱く、高温の場所では体内のタンパク質構造がダメージを受け、生きられなくなります。そのため、熱湯で洗濯したり、高温で乾燥させることでトコジラミを駆除する効果が期待できます。
なお、トコジラミの成虫と卵では、耐えられる温度が異なります。成虫は45度を超えると生き延びにくくなりますが、卵はさらに熱に強いため、成虫が死滅しても、さらに高温で長時間熱を加える必要があります。
具体的には、下記の温度を一定時間キープすることで、トコジラミやその卵を死滅させることができます。
・50℃で30分以上
・80℃で5分以上
・100℃で数秒以上
注意していただきたいのは、対象物の中心までこの温度を保つ必要があること。分厚い布団や衣類の場合、中心部に熱が入りにくいため注意してください。
トコジラミを駆除する具体的な方法4選
トコジラミの弱点は「熱」とお話しました。では、熱を使ってトコジラミを自力で駆除する具体的な方法はあるのでしょうか?
熱を使って駆除する方法は、あるにはあります。しかし、どの方法にもデメリットがあり、失敗することもよくあります。
ここからは熱を使って自力でトコジラミを駆除する方法を紹介していきますが、完全に駆除したいのであれば、プロの駆除業者に依頼すべきでしょう。
熱湯に浸ける
衣類やシーツなどを一定の時間熱湯につけることで、トコジラミを効果的に駆除できます。しかし、対象物の中心まで熱が入らなかったり、お湯の温度をキープできなくて失敗することも多いです。
例えば、先ほど「80℃で5分以上をキープするとトコジラミは死滅する」とお話しましたが、たんに80℃の熱湯に対象物を浸けるだけでは、浸けている間に温度が下がってしまいます。また、分厚い布団や枕などは、中心部までなかなか熱が入らないでしょう。
畳やベッド、マットレスなど大きいものは、そもそも丸ごと熱湯に浸けるのは不可能です。
高温乾燥機にかける
家庭用のドラム式洗濯乾燥機は温度が60~65℃程度ですが、洗濯物の量や使い方によっては、実際の温度がさらに低くなることもあります。そのため、家庭用の乾燥機でトコジラミを死滅させるには時間がかかってしまいます。
また、厚手の布団や毛布、ダウンやジャンパーなどは、表面の温度は高くても内部まで熱が伝わりにくく、トコジラミが熱の届かない内部まで逃げて生き残る可能性があります。
そもそも、自宅用の洗濯機で大きい寝具などにまんべんなく熱を当てるのは困難です。
コインランドリーにある大型の高温乾燥機を利用すれば、衣類やかけ布団はもちろん、敷布団など分厚い寝具も高温乾燥させることができて便利です。一般的にコインランドリーの高温乾燥機は70℃程度であることが多く、自宅の乾燥機よりも高い温度でトコジラミ駆除に向いています。
しかし、コインランドリーに寝具を運ぶ際には、十分に注意しなければなりません。車の中やコインランドリーの店内などにトコジラミをまき散らし、被害を拡大させてしまう恐れがあります。
コインランドリーを利用する際は、衣類や布団をビニール袋などに包み、袋の口をしっかり閉じて運びましょう。洗濯機と乾燥機が分かれているコインランドリーの場合、「乾燥機→洗濯機→乾燥機」の順で利用すると安心です。先に一度高温乾燥させて死滅させておくことで、洗濯機の中にトコジラミがうつってしまうリスクを防ぐことができます。
ただし、コインランドリーだけでトコジラミを完全に駆除するのは困難です。コインランドリーの乾燥機は家庭用よりは大きいものの、畳やマットレスなど大型の寝具を入れることはできません。
また、乾燥機に入る大きさの衣類や布団だけ駆除しても、マットレスやベッドフレーム、畳などにトコジラミが潜んでいれば、また布団や衣類に移って繁殖してしまいます。トコジラミは小さく平たい形をしており、家具のすきまなどにも隠れるため、部屋全体を駆除する必要があるのです。
高温のアイロンやスチーマーを当てる
高温のアイロンやスチーマーを当てることで、対象物が高温になり、トコジラミを死滅させることができます。
しかし、枕やマットレスなど厚手のものにアイロンやスチーマーを当てても、中心部まで熱が通りません。表面に熱が通っても、トコジラミが熱の通ってない箇所に逃げてしまうのです。
直射日光に当てる
トコジラミは熱で死滅するため、晴れた日に寝具などを天日干しすることで繁殖を防ぐことができるといわれます。しかし、トコジラミは寝具の奥の日の当たらない箇所に逃げてしまうことがほとんどですから、実際のところあまり効果はありません。
殺虫剤はトコジラミの卵には効果がない?

トコジラミを熱で駆除する方法について紹介してきましたが、どの方法も自力では難しく、失敗する可能性も高いです。
熱を使った駆除のほかに、殺虫剤を使用して駆除する方法も考えられます。
しかし、トコジラミの卵には殺虫剤が効きません。殺虫剤で成虫のトコジラミを駆除しても、残った卵は孵化します。孵化したトコジラミがまた卵を産み、どんどん増えていくのできりがありません。
最近では、成虫でもピレスロイド系の殺虫剤に耐性を持った個体「スーパートコジラミ」が増えています。殺虫剤でトコジラミを駆除するのも難しいといえるでしょう。
関連記事:トコジラミに効く殺虫剤とは?市販の殺虫剤では駆除できないって本当?
トコジラミを見つけたら早めに専門業者に駆除を依頼するのがおすすめ

トコジラミは洗濯だけでは死滅しません。また、熱や殺虫剤で駆除する方法もデメリットが多く、自力で駆除するのは難しいといえるでしょう。
トコジラミは繁殖スピードが非常に早い生き物です。「なんとか自力で駆除しなければ」とあれこれ試しているうちに、どんどん被害が拡大し、取り返しのつかないことになってしまいます。トコジラミを見つけたら、すぐにトコジラミ駆除業者に依頼するのがベストでしょう。
大洋防疫研究所は、トコジラミの駆除実績が日本一の駆除専門業者です。設立からこれまでに、3000件を超えるトコジラミ駆除をおこなってきました。豊富な経験で培ったノウハウで、殺虫剤が効かず駆除が難しいスーパートコジラミも、完全駆除をお約束します。
見積りは無料で承っており、見積り以上の金額にはならないため、ご安心ください。トコジラミの被害にお困りの方や「これってトコジラミかな?」と思った方は、ぜひお早めに大洋防疫研究所にお問合せください。
トコジラミを洗濯で駆除したいときのよくある質問
Q.トコジラミは洗濯用洗剤で死にますか?
洗濯用洗剤に含まれる界面活性剤は、トコジラミを溺れさせる効果があります。しかし、一般的な洗濯用洗剤だけでは、トコジラミを確実に死滅させることはできません。熱湯につける、高温乾燥させる、専門業者に依頼するなど、ほかの方法と組み合わせる必要があります。
Q.柔軟剤はトコジラミ駆除に効果がありますか?
一般的に販売されている柔軟剤に、トコジラミを駆除する効果はありません。虫除け効果のある忌避剤入りの柔軟剤も販売されていますが、あくまでも忌避剤です。これを入れるだけで、発生したトコジラミを駆除できるというものではありません。
Q.トコジラミ駆除のために衣類を洗うとき、洗濯ネットは必要ですか?
必須ではありませんが、衣類の傷みを防ぐために使用しても構いません。しかし、それでトコジラミの駆除効果が高まるわけではありません。
