ビルやマンションの高層階にネズミが発生するのは、今や珍しいことではありません。本記事では、ビルやマンションにネズミが発生する理由や駆除の方法について解説します。

ビルやマンションにネズミが発生する理由とは

ネズミは寒いのが苦手な生き物で、暖かい場所を探して侵入します。ビルやマンションは気密性が高く冬でも暖かいため、ネズミにとって住みやすい環境といえるでしょう。

特に飲食店が入っているビルだと、ネズミの餌となる食べ物や生ゴミが多いため侵入されやすくなります。

ビルやマンションに発生するネズミの種類

日本でよく見る主なネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類。そのうち、ビルやマンションの高層階に発生するネズミは「クマネズミ」が多いです。

クマネズミは高いところが好きで、ドブネズミやハツカネズミと比べて身体能力が高いのが特徴。電線の上を移動したり、壁を登っていくこともできます。

頭がよくすばしっこいため、つかまえにくく、駆除するのが特に難しいネズミといわれています。

ビルやマンションのネズミ駆除は難しい？

一軒家に比べると、ビルやマンションのネズミ駆除は難しいでしょう。一つの建物に複数のテナントが入っていたり複数の入居者がいると、誰かが退治しようとしても、ネズミは建物内の別の場所に一時避難してまた戻ってきてしまうためです。

ネズミの寝床になりやすい天井裏が他テナントと繋がっていることも多いため、一部テナントのみで駆除作業を行っても完全には駆除しきれません。

また、ビルやマンションに出現しやすいクマネズミの中には、殺鼠剤が効かないスーパーラットも存在します。スーパーラットが多く住み着いてしまうと、自力での駆除はほぼ不可能でしょう。

ビルやマンションのネズミを放置するとどうなる？

ビルやマンションのネズミ駆除が難しい理由を説明しましたが、だからといって駆除しないわけにはいきません。ネズミを放置するとどんどん数が増え、下記のような問題が起きてしまいます。

停電や火災の原因になる

ネズミの歯は放っておくと伸び続けます。歯が伸びすぎると食べ物が食べられなくなってしまうため、常に周りのものをかじって歯を削ろうとするのです。

鋭い歯を持つネズミが、電気ケーブルやガス管、給排水管などをかじると、それが原因で漏電や停電、火災、ガス漏れ、水漏れなどが起こる可能性があります。多くの人が過ごしているビルやマンション全体でこのような事故が起きると、金銭的損害も非常に大きくなってしまうでしょう。

病気の原因になる

ネズミは不衛生な環境で暮らしているため、病原菌をたくさん持っています。そんなネズミが住みついて動き回ることによって、持っている病原菌がまき散らされ、病気の原因となってしまうでしょう。

ネズミが媒介する病気には、下記のようなものがあります。

  • サルモネラ症（ネズミがかじったものを食べて食中毒になる）
  • ツツガムシ病（ネズミに寄生するダニに刺されることで発症する）
  • 鼠咬症（ネズミに噛まれて発症、発熱や皮疹などを起こす）

これらの病気は、重症化すると命にかかわることもありますから、決して軽んじてはいけません。

風評被害にあってしまう

ネズミによる被害は、事故や病気だけではありません。例えば、ビルにテナントを構える飲食店の場合、SNSや口コミでネズミが出たことが広まると「不衛生な店」というイメージを持たれ、一気に来店数が減ってしまうでしょう。お客さま一人の書き込みが拡散され、経営が悪化し、廃業にまで追い込まれてしまうこともあります。

マンションの場合、住人のうち誰かが窓を開け放しにしたり、生ごみを出しっぱなしにしてすることで、マンション全体にネズミの被害が広まってしまう可能性があります。明らかに住人に過失があれば、その人がマンション全体の駆除費用を負担しなければならないこともあるのです。

ビルやマンションのネズミ駆除はどうしたらいい？

ビルやマンションでネズミが出たら、一刻も早い駆除が必要です。ネズミは繁殖力が強い生きものですから、放置しているとどんどん増えて、時間が経てばたつほど被害が大きくなってしまいます。

ただし、自己流で自分の部屋やテナントのみ対策を行っても、ネズミは別の部屋やテナントに一時的に避難するだけですから、あまり意味はありません。ネズミを根本から駆除したいなら、なるべく早く管理会社に相談しましょう。管理会社やオーナーは、実績が豊富で信頼できる駆除業者に駆除を依頼してください。

大洋防疫研究所は、ネズミ駆除の実績が業界トップクラスの13万件。豊富な実績から得たノウハウで、他社では退治できなかったネズミも確実に駆除いたします。見積りは無料ですから、ぜひお早めにご相談ください。