天井裏や床下、水場などに住み着き、さまざまな被害をもたらすネズミ。ネズミの被害が多くなるのは、1年のうちのいつ頃でしょうか。「ネズミは冬眠する」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。

今回は、冬のネズミ被害や、ネズミを侵入させない対策について解説していきます。

冬になるとネズミの被害は少なくなる?

ネズミが繁殖するピークの時期は、春頃(3~5月)と秋頃(10~11月)です。ただし、冬になると活動しなくなる、というわけではありません。

ネズミは寒さに弱い生き物で、暖かくてエサのある場所を探して巣をつくります。暖かい時期は屋外で過ごしていたネズミも、冬になると外の寒さから逃れるため、なんとか建物の中に侵入しようとします。

そのため、実際は冬のほうがネズミ被害が増えるのです。冬場は特に、ネズミを建物に侵入させないための対策が必要となります。

ネズミは冬眠するの?

「ネズミは冬眠する生き物」と聞いたことがあるかもしれません。

たしかに冬眠するネズミもいますが、それは山などに生息する野ネズミ(ハタネズミ、ヒメネズミなど)のことです。ドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミのように、人の生活圏に生息し建物に住み着く家ネズミは冬眠せず、1年中活動します。

そのため、春や夏の暖かい時期にネズミの被害がなくても、冬になると被害が出る、ということがあるのです。

冬にネズミを侵入させない4つの対策

冬はネズミ被害が増えるため、建物に侵入させないための対策が特に必要となります。具体的な対策方法を4つ紹介します。

対策1:食べ物を放置しない

ネズミは雑食で、人が食べるようなものは何でも食べます。そのため、台所や居室に食べ物を置いたままだと、ネズミが侵入しやすくなります。

食べ物は放置せず、速やかにしまう習慣をつけましょう。ただし、ビニール袋や段ボールに入れてもかじられてしまいます。プラスチックやガラスなどかじられにくい蓋つきの容器に入れて密封するか、冷蔵庫へ入れるようにしてください。

対策2:ネズミの侵入口を塞ぐ

身体が小さく小回りがきくネズミは、建物に1〜2cmほどのすき間があれば侵入できてしまいます。ネズミの侵入を防ぐには、ホームセンターで購入できるコーキング剤やセメント、パテなどを使って、建物のあらゆるすき間を塞ぐ必要があります。

ネズミの侵入口になると考えられる箇所は下記の通りです。

屋外の侵入口となりうる箇所 ・換気扇・屋根と壁のすき間
・通風口
・壁の割れ目
・エアコンの配管の導入部などのすき間
など
屋内の侵入口となりうる箇所 換気扇水回りの配管のすき間
・ガス管のすき間
・エアコン導入口のすき間
・玄関の段差のすき間
・ブレーカーのすき間
・和室の長押のすき間
・壁に穴が開いた箇所
など

対策3:忌避剤を利用する

忌避剤とは、ネズミが嫌がるにおいや煙によって侵入を防ぐもので、ドラッグストアやホームセンターで購入できます。

設置タイプやスプレータイプ、燻煙タイプがあり、用途に応じて使い分けることができます。ネズミが侵入しそうな箇所に設置タイプを置いておいたり、スプレーを吹きつけておくとよいでしょう。

対策4:毒エサやネズミ捕りを設置する

毒エサはネズミにとって毒となる成分を含んだエサのこと。建物内のネズミが出やすい箇所に置いておき、侵入したネズミに食べさせることで駆除できます。

ネズミ捕りは、エサでおびきよせ、罠に入ってきたネズミをバネなどで捕らえて駆除するものです。

毒エサもネズミ取りも、既に建物に侵入してしまったネズミを駆除する方法です。ただし、これらの方法を使うと、捕らえたネズミの死骸を処理しないといけません。ネズミの死骸を見るのが苦痛という方は多いでしょう。また、ネズミには病原菌がたくさんついており、触れると感染症になる恐れもあります。

侵入してきたネズミを駆除しようと考えるのではなく、まずはネズミを建物内に侵入させないように対策を取ることが大切です。

ネズミは冬のうちに駆除するのがおすすめ

冬にネズミを侵入させないための対策を紹介しましたが、それでもネズミが侵入してきてしまうことがあります。対策を取る前に、すでにネズミが住み着いてしまった方もいるかもしれません。

冬に建物に侵入してきたネズミは、冬のうちに完全駆除することをおすすめします。その理由を以下で説明しましょう。

春になると繁殖が活発になる

先ほど述べたように、ネズミは春と秋に繁殖が活発になります。冬の間はネズミの数がそこまで多くなくても、春が来るとどんどん増え、被害が急速に拡大してしまいます。

繁殖が落ち着いている冬のうちに駆除したほうが労力が少ないですし、駆除にかかる費用も抑えられるでしょう。

 動きが鈍いため駆除しやすい

ネズミは寒さに弱い生き物で、気温が10℃以下になると動きが鈍くなります。冬の時期はネズミの動きが鈍くなるため、春や夏に比べると駆除しやすいでしょう。

ただし、冬でも一日中エアコンが効いている暖かい建物では、ネズミの活動が活発なままということもあります。

確実にネズミを駆除するならプロに依頼がおすすめ

ネズミは冬のうちに駆除したほうがいいですが、春が来るまでに自力で完全駆除するのは難しいでしょう。

冬のネズミは動きが鈍いため、ネズミがいなくなったと思っても、寒さで活動が落ち着き、見えないところにじっと隠れているだけの可能性があります。春が来るとまた活発に活動をはじめ、どんどん数を増やしてしまうでしょう。

冬の間に確実にネズミを駆除したいのであれば、プロの駆除業者に依頼することをおすすめします。ネズミ駆除のノウハウが豊富なプロであれば、隠れたネズミも完全駆除が可能です。

大洋防疫研究所は、ネズミ駆除実績が日本一の駆除専門業者です。昭和50年の創業から現在までに、13万件以上ものネズミ駆除を行ってきました。長年の経験で培った豊富な知識やノウハウを活かして、他社では駆除できなかった現場のネズミも完全駆除いたします。

見積りは無料で、見積り以上の金額をいただくことはありませんから、ご安心ください。

ネズミにお悩みの方は、ぜひ春が来る前に大洋防疫研究所へご相談ください。