SNSで繁華街におけるネズミの目撃情報が話題になっています。「繁華街でネズミを何匹も見た」「子猫サイズのネズミがいた」といった投稿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

繁華街の中でも、多くの人で賑わう新宿の歌舞伎町地区などでは、特にネズミの目撃情報が多発しています。今回は、新宿の繁華街でネズミ被害が増えている理由や、おこなわれている対策についてご紹介します。

新宿の繁華街でネズミ被害が増えている理由

新宿の繁華街でネズミの数が増えた理由を3つご紹介します。

飲食店やビルが多い

ネズミは、暗くて人目につきにくく、エサが確保できる場所に巣をつくって生活します。飲食店やビルが集中する繁華街は、ネズミの巣に適した場所が多く、住み着く数も多くなりやすいのです。

例えば、以下のような場所はネズミが巣を作るのに適しています。

  • ゴミ捨て場
  • 建物と建物の間
  • 壁の亀裂
  • 床下
  • マンホール
  • 配管の中 など

コロナ禍が落ち着き、飲食店が営業を再開して繁華街に賑わいが戻ったことで、さらにネズミの数が増加しているといわれています。

飲食店のゴミの管理がずさん

繁華街には飲食店が多く立ち並んでいますが、そのうち一部の飲食店でのゴミの出し方が、ネズミ被害増加の原因になっているケースがあります。

飲食店が出す生ゴミなどの廃棄物は、ネズミのエサとなります。以下のようなゴミの出し方をしていると、ネズミが集まってきてしまいます。

  • ビニール袋に入れただけのゴミを路上に捨てている
  • フタが付いていないゴミ箱を使用している
  • ゴミ箱からゴミがあふれている
  • ゴミ出しの日時を守らず、ゴミを長期間置きっぱなしにしている

カラスが減った

近年、ピーク時の2000年前後と比べて、東京都心のカラスが減少しています。

都市鳥研究会の調査によると、2000年には都心に18,658羽いたというカラスが、2021年には2,785羽にまで減少。なんと7分の1近くまで数が減少しています。

ゴミ捨て場でゴミをあさるイメージのあるカラスですが、ネズミも食べます。ネズミの敵となるカラスが減ったことで、ネズミが増えたのではないかとも考えられています。

新宿区ではどのようなネズミ対策を行っているか

ネズミ被害の増加を食い止めるために、新宿区で実施している取り組みについて紹介します。

建物やゴミの出し方を調査

新宿の歌舞伎町地区と大久保・百人町地区において、区をあげて繁華街のネズミ対策事業が行われました(歌舞伎町地区では2024年度、大久保・百人町地区では2024年度・2025年度に実施)。

まず、それぞれの地区において、ネズミの侵入口や巣となる建物の亀裂・開口部がないか調査しました。

また、ゴミ出し状況についても調査を実施。ゴミ出しのルールを守っているか、ネズミが集まりやすいゴミの出し方をしていないか確認しました。その結果、ビニール袋のままゴミを出している、ゴミ箱からゴミが溢れているなど、ネズミにエサを与えやすいゴミ出しの状況がみられました。

毒餌を設置

ネズミ対策事業において、大久保・百人町地区と歌舞伎町地域のそれぞれに毒餌を約200箇所ずつ設置し、ドブネズミの出現状況を確認しました。

設置期間はそれぞれおよそ2ヶ月間でしたが、その間に大久保・百人町地域では824匹、歌舞伎町では1,154匹のネズミが毒餌で駆除されたと推定されています。

参照元:繁華街ねずみ対策:新宿区

個別での相談

新宿区の健康部衛生課環境衛生係(新宿区保健所)では、ネズミ被害や駆除方法の個別相談を電話にて受け付けています。

ただし、区にネズミの駆除を依頼することはできません。できるのは、あくまでネズミ駆除や対策に関する相談のみです。駆除が必要であれば、民間の業者に依頼することをおすすめします。

健康部衛生課環境衛生係(新宿区保健所)への問い合わせ:03-5273-3841

関連リンク:ネズミ駆除を市役所に依頼できる?

粘着シート、殺鼠剤の配布

新宿区では、ネズミにお困りの方向けに、粘着シートと殺鼠剤のサンプルを配布しています。

粘着シートはネズミが出やすい場所に配置しましょう。就寝前に粘着面を上にしておき、翌朝確認します。殺鼠剤は、就寝前に小袋のまま容器に入れ、ネズミの通り道に設置してください。

なお、粘着シートを屋外で使用すると、野生生物を捕獲してしまうことがあります。故意でなくても罰せられてしまう可能性があるため、屋内では使用しないでください。

粘着シートと殺鼠剤の詳しい使い方は、新宿区ホームページ「ねずみにお困りの方へ」をご確認ください。

なお、区で配布できる粘着シートは1人につき1回まで、殺鼠剤は1人1袋までです。不足する分はご自身で買い足すか、業者に駆除を依頼してください。

新宿区の保健所や区役所に駆除を依頼することはできる?

先ほども述べたように、新宿区の市役所や保健所でネズミ駆除事業はおこなわれていません。区でできるのは、ネズミ駆除に関する相談や駆除グッズの配布のみです。

事業所でネズミが繁殖してしまった場合、一般の方が自力で駆除することは非常に困難です。ネズミは繁殖スピードが非常に早いため、駆除しようとあれこれ試行錯誤しているうちに、むしろ数が増えてしまいます。

自力でなんとかしようとせず、すぐに信頼できるネズミ駆除業者に駆除を依頼するべきです。

ネズミ駆除は大洋防疫研究所にご相談ください

大洋防疫研究所は、関西・関東・東海エリアでネズミ駆除をおこなっているプロの駆除業者です。ここでは、大洋防疫研究所の強みをご紹介します。

業界トップクラスのネズミ駆除実績

大洋防疫研究所は、ネズミ駆除の実績が業界トップクラス。創業から50年間で、13万件以上ものネズミ駆除をおこなってきました。

さまざまな現場でネズミを徹底的に駆除してきた経験から培った技術とノウハウで、他社では駆除しきれない現場のネズミも完全駆除いたします。

定期点検で再発防止

ネズミの数が特に多い新宿の繁華街では、一度完全駆除しても、近隣からまたネズミが侵入し、被害が再発してしまう恐れがあります。

大洋防疫研究所では、月1回の定期メンテナンスをおこなっています。徹底的な点検や調査によって、ネズミが住み着いて繁殖してしまう前に、根本から駆逐できます。

明快なお見積りで安心

お客さまからネズミ駆除のご依頼をいただいたら、作業の前に必ず現地調査をおこない、見積りを作成します。

駆除作業を終えてから、見積り以上の金額を後で提示することは決してございませんので、ご安心ください。ご不明点やご不安点は何でもお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。