ペットや人を吸血し、ひどいかゆみや発疹、皮膚炎を起こす原因となるノミ。見つけたらなるべく早く駆除したいですよね。ノミの駆除をする際は、ピョンピョン飛び跳ねる成虫を駆除するだけでなく、卵までしっかり駆除しないと意味がありません。実は、この卵の駆除が難しいといわれています。

本記事では、ノミの卵は自力で駆除できるのか、またどのように駆除すればいいのか解説します。

そもそもノミの卵はどこからくる?

ノミは、飼っている猫や犬が外に出かけた際に体表に寄生し、自宅に持ち込まれます。ノミの成虫はペットに寄生して血を吸い、そこから48時間後に卵を産みます。1日あたり10個程度、一生涯でおよそ400個もの卵を産むといわれています。

ノミの成虫は猫や犬の体温に誘われて寄生しますが、ノミの卵は温かいところが苦手なので、ペットの体から床に落ち、床やカーペットの上で孵化することもよくあります。

ノミの卵は2~3日で孵化し、幼虫になります。幼虫は血液ではなく床に落ちているごみやペットのフケ、ノミの成虫の糞などを食べて成長し、6~11日ほどでさなぎになります。さなぎは6~14日ほどで成虫になり、また猫や犬に寄生します。

このように、ノミはたった数週間のサイクルで子孫を残し、あっという間に繁殖していきます。

ノミの卵を自力で駆除するのが難しい理由

先ほど述べたように、ノミは一生涯で400個もの卵を産みます。成虫の雌1匹につき卵400個ですから、成虫に比べて卵の数は非常に多いといえるでしょう。

実際、ノミが生息している家では、すべてのノミの中で成虫の割合は5%程度で、残りの95%は卵や幼虫、さなぎだといわれています。よって、成虫だけでなく、卵や幼虫、さなぎも駆除しないと意味がないのです。

しかし、ノミの卵は成虫に比べて駆除が難しいといわれています。その理由は何でしょうか?

理由①:ノミの卵には殺虫剤が効かない

ドラッグストアやホームセンターなどで購入できるノミ用の殺虫剤を使って駆除を試みる方は多いでしょう。しかし、ノミの卵やさなぎは殻で覆われて守られているので、殺虫剤を使っても死滅しません。また、ノミの幼虫にも効果がありません。

先ほど述べたように、ノミの成虫の数はノミ全体の5%にすぎず、卵や幼虫、さなぎが大半を占めています。ノミの成虫だけを殺虫剤で駆除しても、ほとんど意味がないでしょう。

理由②:ペットについたノミの卵をシャンプーで駆除するのは難しい

飼っているペットを定期的に入浴させてシャンプーすることで、ノミの被害を減らしたり、予防したりすることができます。しかし、すでに繁殖してしまったノミをシャンプーだけですべて駆除することは非常に困難です。

特にノミの卵はとても小さく、ペットの被毛の奥に産みつけられていることも多いです。体の表面についた汚れはシャンプーで落とせても、ノミの卵まですべて洗い流すことはできないでしょう。

理由③:ペットについたノミの卵をブラッシングで駆除するのは難しい

ペットについたノミの成虫は、ノミとり専用の目の細かいくしでブラッシングすることによって、ある程度までは取り除くことができます。しかし、卵は成虫よりも小さく、被毛の奥に産み付けられていることもあり、ブラッシングのみで完全に駆除することは困難といえます。

ノミの卵を完全駆除するにはプロに依頼がおすすめ

ノミの卵を自力で駆除するのが難しい理由について説明してきました。ノミは繁殖スピードが非常に早いため、自力でなんとかしようと試行錯誤しているうちに、どんどん卵を産み、被害が拡大してしまいます。

ノミの被害に気づいたら、ただちにプロのノミ駆除業者に相談して駆除してもらうのが最も良い方法といえるでしょう。

ノミ駆除業者が来るまでに自分でできること

ノミの卵を完全駆除するには、ノミの駆除に詳しい専門業者に駆除を依頼するのがベストです。ここからは、ノミの専門業者に駆除を依頼したうえで、少しでも被害を減らすために自分でもできることを紹介していきます。

ペットを動物病院で診てもらう

ペットがノミに寄生されたことで自宅でも繁殖してしまった場合、まずは動物病院に連れて行って診察してもらい、駆除薬を処方してもらうようにしてください。駆除薬は、医師の指示にしたがって正しく投与しましょう。

すみずみまで掃除機をかける

ペットにノミが寄生していたら、ペットが過ごす家の中でも繁殖している可能性が高いです。

卵や幼虫は床やカーペットに多く生息していますから、すみずみまで掃除機をかけて吸い取りましょう。掃除機の中で繁殖が広がらないよう、吸い取ったゴミは密封してすぐに捨ててください。

ノミは湿度が高い環境で繁殖しますから、風通しをなるべく良くし、布団などは天日干しすることをおすすめします。

ノミが寄生しないよう対策する

草むらが多い場所や、ほかの犬や猫が多く集まる場所にはノミが多く、寄生される可能性が高まります。ペットの散歩コースを見直し、ノミが多そうな場所を避けることで、新たに寄生されないよう対策するとよいでしょう。

ノミがつきにくくお手入れがしやすいようにペットの毛を短くカットしたり、ノミから身を守るためにお出かけ用の服を着せるのもおすすめです。

ノミ駆除は実績日本一の大洋防疫研究所にご相談ください

 ノミやノミの卵の駆除を業者に依頼する際は、駆除実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。

大洋防疫研究所は、ノミ駆除の実績が日本一。昭和50年の創業からこれまでに、2,200件ものノミ駆除を行ってきました。豊富な実績で培った高い技術力で、ノミの卵や幼虫、さなぎまで徹底的に駆除いたします。

万が一再発した場合も、5年間の保証が付いておりますのでご安心ください。ノミに困ったら、ぜひお早めに大洋防疫研究所へご相談ください。