犬にノミが寄生し、吸血されてしまうと、さまざまな被害が起こります。大切なペットの愛犬をノミから守るためにはどうしたらいいのでしょうか?

今回の記事では、以下の内容について解説します。

・犬にノミがつくと具体的にどのような被害があるのか

・犬にノミがついたときに見られるサイン

・犬についたノミを駆除する方法(応急処置・完全駆除)

犬にノミがつくとどうなるのか

犬にノミが寄生すると、具体的にどのような影響が起こるのでしょうか?

皮膚炎を起こす

ノミは犬に寄生して皮膚を刺し、血を吸って栄養源にします。ノミは吸血する際に体内に唾液を注入しますが、それがアレルギーの原因となり、強いかゆみを引き起こします。

また、激しいかゆみを気にした犬が患部を掻き壊したり噛んだりすると、傷ついて細菌が入り、化膿して皮膚炎を起こしてしまうことがあります。

条虫(サナダムシ)に寄生される

条虫(サナダムシ)は、動物の腸の中に寄生する細長い寄生虫です。条虫の幼虫が寄生したノミが犬の皮膚についており、犬が体を舐めたり毛づくろいをしたりするときにそのノミを口に入れてしまうと、犬の小腸に条虫が寄生してしまいます。

条虫に寄生されると、下痢や便秘、消化不良を引き起こします。また、体内の条虫が犬が食べたものの栄養を吸収してしまい、栄養不足になってしまうケースもあります。

貧血になってしまう

ノミは寄生した犬を吸血して栄養源とします。ノミ1匹1匹は小さいため吸血量は少ないのですが、大量に寄生されると、多くの血液を吸われて貧血になってしまいます。

特に体の小さい子犬や老犬は貧血になりやすく、深刻な被害を及ぼすことがあるため、ノミの寄生には注意が必要です。

犬にノミがついたときに見られるサイン

これまで見られなかった以下のようなサインが見られたら、犬にノミが寄生してしまったかもしれません。

  • 脚でしきりに体を掻くようになった
  • 地面などに体をすりつけるしぐさが増えた
  • ところどころ脱毛している
  • 肌がところどころ赤くなっている
  • 毛に黒いブツブツがある
  • 犬の被毛をかきわけたときに動く小さな生き物がいた

犬についたノミを駆除する方法【応急処置】

犬にノミが寄生してしまったことに気づいたら、どうすればいいのでしょうか?まずは応急処置の方法を紹介します。

粘着テープなどで取り除く

犬の体に付着したノミは、粘着テープなどで貼り付けて取り除くことができます。取り除いたノミは、ゴミ箱に捨てる前に洗剤を入れた水に付け、密封して処分すると安心です。

ノミを手で触って取り除くことはやめましょう。ノミを指でつぶすと、ノミの体内の卵が飛び散り、繁殖を広げてしまう可能性があります。また、手にノミの卵が付着し、口に入ってしまうと、条虫感染症の原因になります。

ノミ取り用のシャンプーで洗う

ノミは水に弱い生き物です。そのため、犬をお風呂に入れてあげることで、ノミをある程度駆除できます。

ペットのノミ取り専用のシャンプーで洗ってあげると効果的です。なお、人用のシャンプーは犬の皮膚にとっては刺激が強いため、使用してはいけません。

注意していただきたいのが、犬の体を洗う際は、必ず頭→おしり→お腹の順に洗うということ。水が苦手なノミは、犬の体を濡らすと顔や頭のほうまで逃げてしまい、駆除が難しくなります。最初に頭から濡らして洗うことで、ノミが顔や頭に逃げてくることを防ぎます。

部屋をすみずみまで掃除する

実は、目に見えるノミの成虫はノミ全体の5%程度に過ぎません。残りの95%は、卵や幼虫、さなぎとして気づかないうちに生息しています。家で飼っている犬の体にノミがついていたら、その家の中ですでにノミが繁殖している可能性が高いでしょう。

家の中をこまめに掃除して清潔に保つことで、ノミの数を減らすことができます。

家具の下や家電周りなどは掃除しにくいのですが、暗くてほこりがたまりやすく、ノミの幼虫やさなぎにとって過ごしやすい場所ですから、忘れずに掃除しましょう。洗える布類は洗って乾燥させることも大切です。特に、ペットが使うクッションなどはノミがつきやすいため、こまめに洗ってください。

犬についたノミを駆除する方法【完全駆除】

ノミを見つけたときの駆除方法を紹介してきました。ただし、ノミは体が小さく繁殖スピードが早いため、自力で完全に駆除することは非常に困難です。完全に駆除するためには、プロの力を借りるべきでしょう。

ここからは、犬についたノミを完全駆除する方法を紹介していきます。

動物病院を受診する

ペットの犬にノミが寄生したら、できるだけ早く動物病院を受診します。医師の指示に従い、駆除薬を使ってノミを駆除してもらいましょう。

ノミは一度駆除しても再発する可能性があるため、定期的に通って予防薬を投与してもらうことが大切です。

なお、通販などでも駆除薬を購入することは可能です。しかし、市販の駆除薬は効き目が弱く効く期間も短いため、ノミを徹底的に駆除したい場合には向いていません。動物病院で医師の診察を受けたうえで、薬を投与してもらうのがおすすめです。

プロの駆除業者に駆除を依頼する

先ほども述べたように、ノミの成虫は全体のわずか5%にすぎません。そのため、目に見えるノミの成虫を駆除しても、卵や幼虫、さなぎが成虫になってすぐにまた繁殖してしまいます。

ノミを完全駆除するなら、卵や幼虫、さなぎも根こそぎ駆除できるプロの駆除業者に依頼する必要があるでしょう。

一口に害虫駆除業者といっても、技術力やノウハウはさまざまです。なかには、ノミの駆除には不慣れな業者も存在します。駆除を依頼する際は、ノミ駆除実績がなるべく多い業者を選びましょう。

愛犬のノミ被害に困ったら大洋防疫研究所にご相談ください

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大洋防疫研究所は、ノミの駆除実績が2,200件以上あるプロの駆除業者です。豊富な実績で培った技術とノウハウを活かして、ノミの完全駆除をお約束いたします。

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