最近ニュースでよく耳にする「トコジラミ」。SNS上では「海外のネット通販で購入した洋服にトコジラミがついていた」という噂も広まっており、通販で服や雑貨を買うのを控えている方もいるようです。実際のところ、海外通販を利用するのは危険なのでしょうか。

本記事では、海外通販で買い物をすると本当にトコジラミの被害にあってしまうのか解説。また、そもそもトコジラミの何が怖いのか、トコジラミの被害にあわないためにはどうしたらいいかもお伝えします。

海外通販で服や雑貨を買っても大丈夫?

結論から言いますと、海外通販で服や雑貨を買っても基本的には問題ありません。検品をしっかりしている会社であれば、購入品自体にトコジラミがついている可能性は低いためです。

ただし「絶対に安全」とは言い切れません。そもそも、検品をしっかりしている会社なのか見分けるのは難しいですし、検品していても見落とすことがあるかもしれません。また、購入品自体にトコジラミがついていなくても、段ボールに卵がついている可能性や、搬送中に隣の荷物についていたトコジラミが潜り込む可能性があります。このように、トコジラミはどんなルートで侵入するか分かりませんから、自己責任で購入するようにしましょう。

どちらかというと、新品の服や雑貨を購入する時よりも、中古の家具や本を海外から取り寄せる時に注意が必要でしょう。

そもそもトコジラミの怖さって何?

トコジラミは平べったい形をした昆虫で、南京虫とも呼ばれています。主に夜間に活動し、寝ている人を刺して吸血します。トコジラミに刺された場合の症状には個人差がありますが、眠れないほどの激しいかゆみや痛みが生じることも多いです。トコジラミに吸血されることで感染症になったという例は今のところありませんが、蚊と同じように吸血するため、感染症になる可能性は否定できません。

トコジラミの怖い点として、駆除が非常に難しいことが挙げられるでしょう。トコジラミを自力で駆除するのはほぼ不可能です。トコジラミは繁殖力が高く、数匹でも残っているとすぐにまた増えていきます。自分で駆除を試みてもすぐに再繁殖し、もう一度駆除してもすぐに再発する……その繰り返しです。

やってもやっても終わらない駆除作業や、眠れないほどの激しいかゆみ、ベッドルームに虫が住みついている気持ち悪さなどから、追い込まれてノイローゼになってしまう人も多いようです。家中に繁殖が広がってしまうと、最悪の場合、持っている家財をほとんど処分しなくてはなりません。

トコジラミはどうやって自宅に持ち込まれる?

トコジラミは飛べないので、飛んで家の中に入ってくることはありません。トコジラミは、主に下記のような手段で自宅に侵入します。

  • 宿泊先から旅行者の服や荷物に入り込んで自宅に侵入する
  • 海外通販で注文した衣類や雑貨、中古家具、中古本などに潜み、自宅に持ち込まれる

本記事では、海外通販で購入した商品などに付着したトコジラミを自宅に持ち込まないための対策について紹介します。宿泊先のホテルからトコジラミを自宅に持ち込まないようにする方法は、下記の記事をご参照ください。

日本でも流行のトコジラミ……ホテルに泊まる際にやっておきたい5つの対策

海外通販を利用した際のトコジラミ対策

先ほども述べたように、検品体制がきちんと整っている通販で新品を購入するのであれば、トコジラミの被害にあう可能性は少ないでしょう。しかし、絶対に安心とは言い切れませんから、自分で対策することをおすすめします。

ここからは、海外通販を利用した際のトコジラミ対策を3つ紹介します。

玄関で開封する

海外から荷物が届いたら、できるだけ玄関付近または外で開封しましょう。開封後は、商品や包装にトコジラミやトコジラミの卵、糞(黒いシミのようなもの)がついていないか、目視でくまなくチェックしてください。成虫は5mmから8mm程度の大きさですから、目視で確認できます。

また、トコジラミはつるつるした場所では進めないため、バスタブの中で開封するのもおすすめです。ただし、バスルームに向かうまでにトコジラミを落としてしまう危険性もあるため気を付けてください。

段ボールはすぐに処分

梱包に使用された段ボールは、できるだけ早めに処分してください。トコジラミやトコジラミの卵が、段ボールのすきまの見えないところに潜んでいることがあるためです。その他梱包材などのゴミは、ビニール袋などに入れて口をしっかりしばっておき、ゴミの日に捨てましょう。

お湯や乾燥機、スチーマーで熱を加える

目視でトコジラミが見つからなくても不安が残る場合は、熱湯やスチーマー、乾燥機などを使って熱を加えてください。トコジラミは熱に弱く、60℃で10分以上、80℃で5分以上の熱を加えると死滅します。

ただし、対象物全体にきちんと熱が通らないと効果がありません。途中で熱湯の温度が下がったり、中心部に十分熱が通っていないと、トコジラミを死滅させることができないため気をつけてください。

トコジラミを自宅に持ち込んでしまったら、すぐ信頼できる業者に駆除を依頼しましょう

上記で紹介した対策を徹底すれば、トコジラミを自宅に持ち込む可能性は下がるでしょう。しかし、最近は日本でもトコジラミ被害が増えており、どんなに対策しても何らかのタイミングで侵入してしまうおそれがあります。

トコジラミは繁殖力が強いため、放置するとすぐに増え、被害が拡大していきます。もし、家の中でトコジラミを見つけたら、速やかに専門業者に駆除を依頼しましょう。駆除実績や口コミをチェックして、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。

大洋防疫研究所は、トコジラミの駆除実績が日本一の3,000件。高い技術やノウハウを持つ駆除専門業者ですから、1回の作業でトコジラミを完全駆除することができます。確実にトコジラミを駆除したいのであれば、ぜひ大洋防疫研究所にお問合せください。