近年、SNSやニュースでも話題になっているトコジラミ。寝ている人の手足や首などを狙って吸血し、耐えられないほどの激しいかゆみをもたらします。自宅で一度繁殖してしまうと駆除するのが非常に難しい、やっかいな害虫です。
そんなトコジラミですが、どのようにして自宅に侵入するのでしょうか。飛ぶことはできるのでしょうか。
今回は、トコジラミはどのように自宅に侵入するのか、また侵入させないためにはどうしたらいいか解説します。
トコジラミは飛ぶことができない
トコジラミは虫ですが、羽根が退化しているため飛ぶことは一切できません。そのため、窓を開け放していたら飛んできて自宅に入ってくる、というようなことはありません。
トコジラミは地面を這って移動します。移動スピードは速く、成虫は秒速5センチほどのすばやさで動きます。
トコジラミはどうやって自宅に侵入する?
トコジラミはひとりでに自宅に侵入してくるわけではなく、人の衣類や持ち物、荷物にくっついて移動し、自宅に持ち込まれます。
例えば、下記のようなケースが考えられます。
- 外出先でトコジラミが生息しているソファに座ってしまい、ズボンのポケットにトコジラミが潜り込み、そのまま帰宅してしまう
- ホテルに泊まり、床でスーツケースを開け放していたところ、その部屋に生息していたトコジラミが荷物の中に侵入する
- 購入して家に持ち帰った中古の家具や本にトコジラミがついていた
トコジラミは海外旅行の際に荷物に侵入し、自宅に持ち込まれることが多いといわれていましたが、近年は日本でも蔓延しており、どこでもらってくるかわかりません。
トコジラミを自宅に持ち込まないようにする方法
トコジラミを1匹でも自宅に持ち込んでしまうと、どんどん繁殖し増えていきます。増えたトコジラミを駆除するのは非常に困難ですから、まずは自宅に持ち込まないようにすることが大切です。
トコジラミを自宅に持ち込まないために気をつけるべきことを紹介します。
旅先の宿泊施設にトコジラミがいないかチェック
ホテルや旅館の部屋にトコジラミが住み着いており、荷物に侵入して自宅に持ち込まれてしまうことがあります。宿泊施設に泊まる際は、部屋にトコジラミが住み着いている形跡がないか確認するようにしましょう。
トコジラミはツルツルした素材を登ることができません。部屋に入ったら、荷物は床に置かず、いったんバスタブなどツルツルした場所に置いてください。また、トコジラミは夜行性で、明るい場所を避け、人目につかない場所に身を隠します。部屋に入ったら、すぐに電気を点けて明るくしましょう。
部屋を明るくしたら、トコジラミが潜みやすい箇所をチェックします。具体的には、下記のような箇所を確認してみてください。
- ベッドの継ぎ目
- マットレスの継ぎ目
- カーテンレールのすき間
- 椅子の裏
- ソファの継ぎ目などチェック
上記に挙げた場所をチェックして、赤褐色で5〜8mmほどの平らな虫(トコジラミの成虫)や、黒いシミ(トコジラミの排泄物)を見つけたら、トコジラミが住み着いている可能性が高いでしょう。直ちにフロントに報告し、部屋を変えてもらうようにしてください。
「虫が繁殖する部屋」といわれると、不清潔な環境をイメージする方が多いかもしれません。しかし、トコジラミは清潔な環境でも関係なく、持ち込まれさえすれば繁殖します。グレードの高いホテルや新しくて清潔なホテルにも、トコジラミが潜んでいる可能性はあると覚えておきましょう。
中古の商品を購入したら外で開封し確認する
中古の家具や衣類、雑貨、書籍などにトコジラミが潜んでいる場合があります。中古の商品を購入したら、できる限り玄関の外で開封し、トコジラミやトコジラミの痕がないかチェックしてから自宅に持ち込むようにしてください。
なお、「段ボールにトコジラミがついていることがある」と聞いたことがあるかもしれませんが、新品のものを購入した際の段ボールにトコジラミがついていることはほぼありません。ただし、中古のものを購入した際の段ボールは、発送元の保存環境によってはトコジラミが付着している可能性があるため、自宅に入れる前に確認したほうがよいでしょう。
トコジラミを自宅に持ち込んでしまったらどうする?
トコジラミを自宅に持ち込まないために気をつけることを紹介しました。ただし、トコジラミは小さい虫でどこに潜んでいるか分からないため、どんなに対策しても持ち込むときは持ちこんでしまいます。
トコジラミを自宅に持ち込んでしまったら、繁殖が広がる前に駆除しないと大変なことになります。トコジラミの駆除は非常に難しく、1匹でも駆除できなかったトコジラミが残っていればまたすぐに増えていきます。何度駆除しても増えるいっぽうなので、自宅にある家具や衣類、書籍類をすべて処分しなければならなかったケースもあるほどです。
一般の方がトコジラミを完全駆除できることはほぼありません。近年では、薬剤耐性を持ったトコジラミも増えており、市販の薬剤を使っても死なずに逃げまわるだけで、むしろ繁殖範囲を広げてしまうこともあります。
トコジラミの駆除は、プロの駆除業者に早めに依頼するのが、長い目で見ると時間面でも費用面でもベストといえます。トコジラミが自宅にいることに気づいたら、すぐに駆除業者に相談し、駆除に来てもらうまではどうしたらよいか指示を仰ぎましょう。
トコジラミを持ち込んでしまったら大洋防疫研究所にご相談ください
トコジラミの駆除はプロの害虫駆除業者でも難しいため、業者選びに失敗するとすぐに再発し、時間もお金も無駄になってしまいます。駆除専門業者のなかでも、トコジラミ駆除の実績が豊富で、1匹残らず完全駆除してくれる業者を選びましょう。
大洋防疫研究所は、トコジラミの駆除実績が日本で最も多い駆除専門業者で、これまでに3,000件ものトコジラミ駆除を行ってきました。豊富な経験で培った高い駆除技術で、トコジラミの完全駆除をお約束いたします。
個人のお客様は5年、事業者様は1年の保証をお付けしていますので、万が一再発した場合もご安心ください。見積りは無料で、見積り以上の金額をいただくことは決してありません。トコジラミに気づいたら、お早めに大洋防疫研究所へご相談ください。