寝室などで繁殖し、寝ている人を吸血してひどいかゆみをもたらす害虫、トコジラミ。海外で「Bedbug」と呼ばれて恐れられていましたが、インバウンドの増加に伴い、最近では日本国内でもトコジラミの被害が多く報告されるようになりました。
トコジラミの被害を最小限に抑えるためには、早期発見・早期対処が大切です。今回は、家の中に住み着いてしまったトコジラミに早く気づく方法を紹介します。
そもそも、トコジラミって何?

トコジラミは体長5mm~8mmほどの小さな虫で、赤茶色の平たい形をしています。夜行性で、夜になると活発に動き出し、就寝中の人の血を吸って栄養源とします。
トコジラミに吸血された部分の皮膚は赤い斑点のようになり、痒みや痛みが生じます。症状に個人差はありますが、蚊とはくらべものにならないほどの痒みが生じ、眠れなくて生活に支障が出る人も多くいます。
トコジラミの被害を受けるのは、トコジラミを家に持ち帰ってしまうことが原因です。外出先のホテルや旅館などに住み着いたトコジラミが、宿泊者の荷物や服に侵入し、気づかないまま家に持ち帰ってしまい、家の中で繁殖する、というわけです。
また、トコジラミがついている中古の家具や本などを購入してしまい、家に持ち帰ったことが原因で繁殖することもあります。
トコジラミを見つけたら早めの対処が重要!

トコジラミの厄介な点は、繁殖スピードが早く、駆除が難しいことです。
トコジラミは毎日5〜6個、生涯で300~500個もの卵を産みます。卵は一週間ほどで孵化し、1~3ヶ月で成虫になり、またその成虫が卵を産みます。このように成虫になるまでのサイクルが短いため、最初は数匹だったとしても、すぐに爆発的に数が増えてしまうのです。
また、トコジラミは夜行性で昼間は目立たない場所に隠れています。気づかないうちに大量に繁殖しており、気づいたら取り返しのつかない状態になっている恐れがあります。
トコジラミを1匹でも発見したら、何匹も隠れている可能性が高いため、すぐに対処すべきでしょう。
トコジラミを早めに見つける方法

トコジラミの被害を少しでも抑えるには、なるべく早めに気づいて対処することが重要です。しかし、トコジラミは小さいため、ある程度繁殖して数が増えるまで気づかない方も多いでしょう。
そこでここからは、家に生息しているトコジラミになるべく早く気づく方法をご紹介します。
トコジラミの隠れ場所を探す
トコジラミは夜行性で、日中狭くて暗いすき間に隠れて過ごしています。家の中の以下のような箇所を調べ、トコジラミが潜んでいないかチェックしてみてください。
- ベッドマットレスや布団の四隅
- 畳のへりの隙間
- カーテンのレールやフック部分、布が2重になっている部分
- ソファの座面と背もたれの間、脚と本体の境目
- 押入れやクローゼット
- じゅうたんの裏
トコジラミの血糞や卵を探す
トコジラミは逃げ足が速く、人の気配を察知してすぐに逃げてしまうため、なかなか見つけにくい場合があります。しかし、それでもトコジラミの存在に気づくことができる方法があります。
それは、トコジラミの痕跡を探すこと。トコジラミが潜む場所付近には、血糞や卵が残されています。
トコジラミの卵は1㎜程度で、複数まとめて産みつけられているのが特徴です。トコジラミの血糞は墨汁のような黒いシミで、点々とついています。
トコジラミトラップを仕掛ける
「トコジラミがいるかも」と不安になったら、トラップを使うのも一つの方法です。トコジラミはベッドや布団周りに特に多く生息しており、その付近にトコジラミ用トラップを仕掛けることで、捕獲することができます。
トコジラミ用のトラップはインターネットで購入することもできますし、自作することも可能です。以下のような手順で作ってみてください。
<トコジラミ用トラップの作り方>
①容器を用意します。トコジラミはつるつるした素材を登れないため、トラップに落ちたトコジラミが逃げられないよう、つるつるした素材を選びます。
②ただし、容器の外側がつるつるしていると、そもそもトコジラミが登ってこれません。そこで、器の外側に段ボールなどでトコジラミが登れるようなスロープをつくっておきます。
③容器の中にドライアイスを入れます。
④ドライアイスの二酸化炭素につられておびきよせられたトコジラミが、スロープを登って容器の中に入ります。
ただし、注意しておきたいのが、トラップだけでトコジラミを駆除することはできないということです。ドライアイスにおびきよせられるトコジラミは、付近にいる一部の成虫だけですし、もちろんトコジラミの卵には効果がありません。
トコジラミ用トラップはあくまでも、トコジラミが家に住み着いているかどうかを調べるために使用するものであると覚えておきましょう。
トコジラミを見つけたらすぐにプロに依頼すべき

家に生息しているトコジラミに早めに気づくための方法を紹介してきました。トコジラミは繁殖スピードが速く、1匹でも残っているとすぐにまた繁殖します。
完全駆除は非常に難しく、駆除しても駆除してもしばらく経つとまた増えるため、自力での駆除はおすすめできません。1匹でもトコジラミを見つけたら、速やかにプロの駆除業者に依頼することをおすすめします。
トコジラミ駆除は実績豊富な大洋防疫研究所におまかせください
トコジラミの駆除は害虫駆除業者でもなかなか困難です。なぜなら、トコジラミは日本では戦後に一度絶滅しており、トコジラミの駆除経験が少ない害虫駆除業者が多いためです。
大洋防疫研究所は、トコジラミの駆除実績が日本一の駆除専門業者です。昭和50年の創業からこれまでに3,400件を超えるトコジラミ駆除の実績があります。
数多くの実績やそこで培った高い技術を活かして、どんな現場のトコジラミも完全駆除いたします。見積りは無料で、見積り以上の金額になることはございません。トコジラミにお困りの方は、ぜひお早めにご相談ください。