海外旅行者の間で以前から恐れられていたトコジラミですが、インバウンドが復活した2023年頃からは、日本国内でもトコジラミの話を聞くようになりました。
西日本で最も人口が多く、仕事や観光で人の行き来が激しい大阪府でも、トコジラミ被害の話題が増加しました。トコジラミのニュースやSNS投稿を見て「被害に遭うのが怖い」「しばらく旅行や通販利用を控えよう」と考えていた方もいるでしょう。
しかし、2025年に入り、トコジラミのニュースが一時期と比べて減ったように思います。トコジラミについては、もうそれほど気にしなくてもよいのでしょうか。
今回は、2025年現在の大阪府におけるトコジラミ被害状況や、トコジラミの被害に遭わないための対策について解説していきます。
2025年現在、大阪のトコジラミ被害状況は?
大阪府によるトコジラミ被害の注意喚起
2025年の大阪府内トコジラミ被害件数は発表されていません。
しかし、大阪府の公式ホームページでは、2025年2月に「トコジラミの被害が増えています」と注意喚起がされています。つまり、2025年も依然としてトコジラミ被害は減っていないと考えられます。
また、トコジラミは寒さが苦手で、気温が25度以上になると活発に活動し、繁殖します。つまり、夏が来るとさらに被害が増えると考えられるでしょう。
参考:トコジラミの被害の報告が増えています/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
大阪万博により人の行き来が増加
2023年に日本でトコジラミ被害が増えた大きな理由の一つが、コロナ禍により一時的に大きく減少していたインバウンドの復活です。トコジラミの発生が多い国から、ホテルや旅館などにトコジラミが持ち込まれ繁殖し、被害が拡大したと考えられます。
2025年4月より大阪万博が開催されており、国内外から人の行き来が増えています。日本政府観光局によると、2025年4月の訪日外国人数は390万人を超え、過去最高となりました。インバウンドがさらに増加したことにより、トコジラミが持ち込まれる可能性もますます高まっていると考えられます。
大阪府ペストコントロール協会の相談件数
大阪府ペストコントロール協会では、トコジラミ被害に関する相談を行っています。近年、大阪府ペストコントロール協会に寄せられたトコジラミの相談件数は以下のとおりです。
年度 | 相談件数 |
2020年度 | 163件 |
2021年度 | 206件 |
2022年度 | 197件 |
2023年度 | 326件 |
2024年度 | 283件 |
インバウンドが復活した2023年度は、トコジラミの相談件数が前年比で129件も増加しました。2024年度は前年よりも減少したものの、未だ280件を超える相談がありました。
2025年はまだ年度途中でトコジラミの相談件数は発表されていませんが、大阪万博の影響でインバウンドが増加し続けていることもあり、トコジラミに関する相談も依然として多いと考えられます。
大阪府でトコジラミの被害に遭わないための対策

2025年現在の大阪府におけるトコジラミの状況について説明しました。大阪府のトコジラミ被害は依然として多く、今後さらに増加する可能性もあるため、引き続き注意して生活しなければなりません。
ここからは、仕事や観光で大阪府に行く方がトコジラミの被害に遭わないためにはどうしたらいいか、対策や注意すべき点を紹介します。
口コミサイトやトコジラミマップを確認
宿泊先を選ぶ前に、口コミサイトやトコジラミマップをチェックしましょう。トコジラミマップとは、トコジラミが発見された場所がピンで示されたマップのことです。
トコジラミマップで宿泊施設やその周辺にピンが刺してあったり、口コミサイトで「虫に刺された」などの口コミがあれば、その場所でトコジラミが繁殖している可能性が高いでしょう。
なお、トコジラミマップに掲載されている宿泊施設でも、データが古ければすでに対処済みかもしれません。トコジラミマップはあくまでも利用者の口コミですから、不安な点があれば宿泊先に直接確認してください。
ホテルに入ったらまずトコジラミがいないかチェック
宿泊施設にチェックインして部屋に入ったら、まず荷物を浴槽などのツルツルした場所に避難させましょう。トコジラミの肢には吸盤がついておらず、ツルツルした場所には来ない可能性が高いためです。
荷物を避難させたら、トコジラミが潜んでいないかチェックします。
トコジラミは狭くて暗い場所に身を潜めています。マットレスの継ぎ目や畳のすき間、カーテンの継ぎ目部分などをチェックして、5〜8mmほどの平らな虫がいないかチェックしてください。
トコジラミの成虫が見つからなくても、黄白色で1mm程度のトコジラミの卵や、黒い墨汁のようなトコジラミの血糞があれば、その部屋のどこかにトコジラミが潜んでいると考えられます。
すぐにフロントに報告して部屋を変えてもらってください。
荷物を開けっ放しにしない
バッグやスーツケースを床に置いて開けっ放しにしていると、荷物にトコジラミが紛れ込みそのまま家まで持ち帰ってしまう恐れがあります。
荷物はなるべくトコジラミが進めないツルツルした場所に置いておき、必要なものだけその都度出すように心がけてください。
帰宅後の荷物チェック
宿泊先から自宅に帰ったら、まず荷物や衣類にトコジラミが着いていないか確認してください。
荷物をそのまま部屋に持ち込むのではなく、玄関や浴槽などで一つひとつ確認しながら取り出すことをおすすめします。荷物をすべて片付けたら、念のためスーツケースやバッグの隅を掃除機などで吸い取っておくと安心です。
トコジラミの被害に遭ってしまったら

大阪府でトコジラミの被害に遭わないようにする対策を紹介しました。しかし、トコジラミは小さく、どこに潜んでいるかわかりません。どんなに対策しても被害に遭う可能性はゼロにはならないのです。
トコジラミは非常に駆除が難しく厄介な害虫です。一度自宅にトコジラミを持ち込んで繁殖してしまうと、自力での駆除はほぼ不可能です。自力でなんとかしようと試すうちにどんどん繁殖し、被害が大きくなってしまうでしょう。
もしトコジラミを自宅に持ち込んでしまったら、速やかにプロのトコジラミ駆除業者に依頼して駆除してもらうことをおすすめします。
トコジラミ駆除は大洋防疫研究所におまかせください

トコジラミは戦後一度日本から絶滅していることもあり、駆除方法を知らなかったり、作業に慣れていない害虫駆除業者も多くいます。駆除業者に駆除を依頼する際には、トコジラミの駆除実績が多い業者を選ぶと安心です。
大洋防疫研究所は関西・関東・東海でトコジラミ駆除を行っている駆除専門業者です。トコジラミの駆除実績が日本一で、創業の昭和からこれまでに3400件ものトコジラミ駆除を行ってきました。
技術やノウハウが豊富で、市販の薬剤が効かず駆除が非常に難しいトコジラミも完全に駆除することが可能です。
大阪にお住まいの方や大阪の宿泊施設の方、その他関西・関東・東海の方でトコジラミにお困りの方は、ぜひお早めに大洋防疫研究所へお問い合わせください。