寝ている人に近づいて吸血し、耐えられないほどのかゆみをもたらす害虫・トコジラミ。日本では戦後に一度絶滅したといわれていましたが、近年、国際間で人や物の移動が増加するにつれて、国内でもまた被害が報告されるようになりました。

トコジラミを恐れて、旅行先で泊まるホテル選びに気をつけるようになったという方が増えているようです。移動手段である電車やバスでも、トコジラミの被害に遭うことはあるのでしょうか?

電車やバスでトコジラミ被害に遭うことはある?

結論からいうと、電車やバスに乗っていて、トコジラミ被害に遭う可能性を否定することはできません。

2024年3月、「電車の中でトコジラミらしき虫を見つけた」という内容のSNS投稿が話題となりました。場所はJR宇都宮線の車内で、投稿された写真を見る限り、おそらくトコジラミで間違いないと思われます。この投稿は広く拡散されたため、記憶に残っているという方もいるのではないでしょうか。

SNSで調べると、ほかにも「大阪府内の電車内でトコジラミを見つけた」「夜行バスでトコジラミに刺された」といった内容の投稿が見つかりました。投稿数はそこまで多くはなく、真偽も不明ではありますが、日本国内の公共交通機関でトコジラミ被害に遭う可能性は少なからずあると考えられるでしょう。

電車やバスにトコジラミがいるのはなぜ?

トコジラミは自力で移動して屋内に侵入するのではなく、人の荷物や衣服に潜り込んで一緒に移動します。そのため、人が自宅や宿泊施設に住み着いたトコジラミを知らないうちに公共交通機関に持ち込んでしまい、そこで繁殖してしまうことがあるのです。

トコジラミの脚には吸盤がなく、ツルツルした素材の上を移動できません。逆にいうと、布張りの椅子が並んでいて移動しやすい電車やバスの中は、トコジラミにとって過ごしやすい環境といえるでしょう。

加えて、トコジラミは暖かくて暗く、二酸化炭素が多くて吸血できる人が多くいる環境を好みます。つまり、電車やバスの座席の隙間は、トコジラミにとって絶好の隠れ場所なのです。

夜行バスに乗る時は、特に注意が必要です。車内が暗くなるため、トコジラミが活発に活動しやすく、刺される可能性も高いと考えられるためです。

電車やバスでトコジラミ被害に遭わないようにする対策はある?

電車やバスでトコジラミを持ち帰ってしまう可能性があると解説しました。電車やバスなどの公共交通機関は、頻繁に人が入れ替わり、誰がどこからトコジラミを持ってくるかわかりません。そのため、トコジラミを持ち帰らないようにするための対策もなかなか難しいのです。

ここからは、万全ではありませんが、少しでもトコジラミ被害に遭う可能性を減らすための対策をいくつかご紹介します。

虫よけスプレーをつける

バスや電車に乗る前には、身体や荷物に虫よけスプレーをかけましょう。ドラッグストアやネット通販で購入できる虫よけスプレーの中には、トコジラミに効果がある商品もあります。

ただし、虫よけスプレーはあくまでもトコジラミが近寄る可能性を下げるだけであって、万全ではありません。虫よけスプレーの成分に耐性を持ったトコジラミも存在するため、油断は禁物です。

ビニールバッグを使用する

先ほども述べたように、トコジラミは脚に吸盤がなく、ツルツルした素材の上を進むことができません。ツルツルしたビニールのバックで持ち物をまとめて包んでおくと、荷物の中にトコジラミが潜り込むのを防ぐことができます。

座席に座らない

トコジラミは狭くて暗い場所を好むため、電車やバスの座席の隙間に身を潜めているかもしれません。座席の隙間に住み着いたトコジラミは、近くに座った人の服や荷物に潜り込む可能性があります。

座席に座らないようにすることで、トコジラミの被害に遭う可能性を減らすことができます。長距離移動では難しいかもしれませんが、不安な方はなるべく座らないようにすることをおすすめします。

露出のある格好を避ける

トコジラミは静かに寝ている人を狙って吸血します。バスや電車でも、1時間ほどじっと座っていると刺されやすくなると考えられます。そのため、夜行バスや新幹線の長距離移動では、特に注意しなければなりません。

トコジラミは肌が露出している箇所を狙って吸血するため、公共交通機関で長距離を移動する際は長ズボンを履くなど、露出のある格好を避けるよう心がけましょう。

自宅に入る前に荷物や服をはらう

トコジラミは小さく、日中は狭くて暗い場所に身を潜めているため、1匹でも自宅に持ち帰ってしまうと気づかないうちにどんどん増え、取り返しのつかないことになってしまいます。とにかく自宅にトコジラミを持ち込まないことが大切です。

電車やバスに乗った後は、自宅に帰る前に、荷物や服にトコジラミがいないか軽くチェックする習慣をつけましょう。ポケットの中も忘れずに確認します。

また、旅行から帰ってきたら、荷解きは明るい場所で一つひとつ確認しながら行ってください。バスタブの中はツルツルしてトコジラミが移動できないため、荷物をいったんバスタブに置いてチェックするのもおすすめです。

電車やバスでトコジラミを持ち帰ってしまったら大洋防疫研究所にご相談ください

電車やバスでトコジラミ被害に遭う可能性を減らすための対策を紹介しました。しかし、トコジラミは小さいため、どんなに対策しても自宅に持ち帰ってしまうことがあります。トコジラミが自宅で繁殖してしまうと手がつけられなくなるため、なるべく早いうちに完全駆除する必要があるでしょう。

大洋防疫研究所は、関西・関東・東海エリアでトコジラミの駆除を行っている専門業者です。トコジラミの駆除実績が日本一で、創業からこれまでに3,400件以上のトコジラミ駆除を行ってきました。豊富な経験で培った技術とノウハウを活かし、トコジラミの完全駆除をお約束します。

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