お困りの虫の絵をクリックして下さい。
※各詳細に害虫/害獣の写真がありますのでご注意下さい。
見た目にも不快感はありますが、衛生上にも問題があり、下水などから様々な菌を運んできます。
また、排泄物で汚染したり電気系統にも支障をきたします。
チャバネゴキブリ | クロゴキブリ | ヤマトゴキブリ | |
主な生息場所 | 飲食店、ビル、アパート等 | 一般住宅、旅館等 | 一般住宅、農家等 |
形態的な特徴 | 体は小さく黄褐色で前胸背面2本の細長い斑点あり。 | 体は黒褐色で光沢があり前胸背面は平滑。 | クロゴキブリによく似るがやや小型。前胸背面に凹凸がある。♀成虫は羽が短く腹部の半分までしかない。 |
体長 | 1~1.5cm | 2.5~4cm | 2~3.5cm |
一覧鞘の卵数 | 18~50個 | 22~28個 | 14~19個 |
卵期間 | 20日 | 31~47日 | 27~42日 |
幼虫期間 | 2~3ヶ月 | 8~11ヶ月 | 8~11ヶ月 |
成虫の寿命 | 3~4ヶ月 | 4~5ヶ月 | 3~6ヶ月 |
産卵回数 | 3~5回 | 10~20回 | 10~20回 |
チャバネゴキブリ(幼虫) | チャバネゴキブリ(成虫) | クロゴキブリ | ヤマトゴキブリ |
ワモンゴキブリ | コワモンゴキブリ | トビイロゴキブリ |
ゴキブリと聞けば、大抵の人は「汚い・気持ち悪い」と毛嫌いされますが、 ゴキブリをよく知ることも、大嫌いなゴキブリを減らす近道になるかもしれません。 ここでは知っているようでよく知らないゴキブリという害虫について、 ご紹介したいと思います。
ゴキブリの歴史
実はゴキブリの歴史は非常に古く、出現は約3億年前にさかのぼると言われています。 人類の出現が約400万年前というのに比べると、ゴキブリのほうが大先輩ということになります。 また、ゴキブリは古生代から絶滅せずに生き残ってきたことから「生きている化石」とも言われています。 ゴキブリは、体内に共生する微生物の働きによって、非常に乏しい食環境で生活することができ、 また、雑食性が強く、人間が食べ残した残飯や、垢、髪の毛、和紙や油といったものまで食料とします。 そんなタフさが「生きている化石」として、今日まで絶滅せずに生き残ってきた要因なのでしょう。
ゴキブリの種類
どこの家庭でもゴキブリに悩まされていますが、世界にはなんと約4000種類ものゴキブリがいます。 そのうち、日本で生息するゴキブリはというと、50種類ほどですが、私達が普段家庭で見かけるのは、 主にチャバネゴキブリ・クロゴキブリ・ワモンゴキブリの3種類です。 ゴキブリは、大きさもさまざまで、1cm程度のものから10cmにもなる種もいます。 世界で一番大きいとされているナンベイオオチャバネゴキブリは、10cm以上もあり、さらにハネを広げると、 20cmにもなります。日本の最大種であるヤエヤママダラゴキブリは5cmほどで、家住性の種はいずれも1cmから4cm程度です。
ゴキブリの特徴
ゴキブリは、全身が押しつぶされたように平べったく、狭い場所に潜みやすい体型をしています。 窓や扉などのわずかな隙間から入り込むことが出来ます。触覚は長く、胸の部分の下に隠れるように、 小さな頭がついています。アゴが発達していて、あらゆるものをカジって食べます。 食器などもカジルことから、明治時代までは「御器(ゴキ)カブリ」と呼ばれていましたが、文献の誤りで、 「か」の文字が抜けていたのがそのまま広まり、現在のゴキブリという名が定着したようです。 ゴキブリの脚もまたよく発達していて、とても早く移動ができ、そのスピードは時速300kmにもなります。 反対に、ハネはあまり発達していないので、飛翔能力は低く、長時間飛行することは出来ません。 しかし、ゴキブリをやっつけようとして、顔面に向かって飛んでこられたという話はよく耳にします。
ゴキブリの成長
ゴキブリは、卵→幼虫→成虫という順で成長する不完全変態の昆虫です。 一方、チョウやカブトムシのように、蛹(サナギ)の形態をとる昆虫を完全変態といいます。 この不完全変態のゴキブリは、幼虫と成虫の形がよく似ており、幼虫時代に5~7回の脱皮を繰り返して 成虫になります。クロゴキブリのような大きな種は、成虫になるのに1年半から2年ほどかかり、 世代交代の速度は意外と遅いものが多いです。 ゴキブリの卵は、数十個の卵が一つの卵鞘(らんしょう)という殻に包まれています。 飲食店でよく見られるチャバネゴキブリのように、メスの尾部に卵鞘をぶら下げたまま一緒に移動して卵を保護するものや、 サツマゴキブリのように、いったん体外で形成した卵鞘を体内のポケットのような器官に入れて保護するものもいます。
ゴキブリの求愛・交尾
ゴキブリは、メスの方からオスへ求愛をします。メスが出すフェロモンをオスが触覚で感じ取り、メスに接近します。ゴキブリのオスとメスが出会うとまず、お互いを触覚で確認します。次にオスはメスに背を向け、翅を立ててメスとは別のフェロモンを出します。メスはオスの出すフェロモンに誘われ、オスの背中を舐めます。オスの出すフェロモンに、メスがうっとりしている間にオスは180°回転し、メスと交尾を始めます。ゴキブリのオスとメスの交尾器が接合すると、交尾終了まで1時間以上つながったままでいます。
ゴキブリの分布
ゴキブリは、もともと熱帯や亜熱帯の原産であることから、暖かいジメジメした場所を好みます。 日本でも北にいくほどゴキブリの数は少なく、逆に南にいくほど多くのゴキブリが生息しています。 しかし、近年では暖房の普及によって寒い地域でも数が増えてきています。 特に、一年中暖房を完備した飲食店や船舶などは、ゴキブリにとって最高に居心地のいい場所となっています。 皮肉なことに、文明の進化とともに、ゴキブリも勢力を拡大してきているのです。 ゴキブリは、森林環境に依存している種が多く、人家に生息する種類は、主にクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリで、 これらはアフリカから移入してきとされています。
ゴキブリの害
ゴキブリの害として、まず1番に挙げられるのが、ばい菌の媒介です。 これはゴキブリが便所や下水、台所などを棲家とすることから指摘されることです。 実際には食中毒菌や伝染病菌、ポリオ(小児麻痺)などの病原体を媒介することが ありますが、ゴキブリの病原菌の媒介によって、これらの病気になるという事例は実は少ないようです。 普段の生活の中での一番の害は、やはりゴキブリの出現による不快感(キモチ悪さ)でしょう。 特に飲食店などで、ゴキブリが客の前に現れる事があれば、店のイメージに致命的なダメージを受けることになります。 また、近年ではゴキブリがビルの機械類に侵入し、配線をカジって破壊したり、糞(フン)をして電気系統に支障をきたしたりと、 経済面でも大きなダメージを与えています。
ゴキブリ対策 ~予防~
●侵入を防止する
ゴキブリは、わずかな隙間から侵入することができます。玄関や窓をきっちり閉めること。 窓を開ける時は、必ず網戸をすること。壁や天井でも、1.5ミリの隙間があればほとんどのゴキブリが 入り込めるので、そういう隙間があれば、徹底的に埋めてしまいましょう。
●巣を作らせない
ゴキブリは、狭くてジメジメした場所を好んで巣を作ります。 家具と壁の間の1センチくらいの隙間は、ゴキブリにとってのパラダイスです。 また、木・紙・ダンボール・断熱材・布なども大好きで、卵を産み付ける格好の場所となります。 冷蔵庫の横にこのようなものを置いて置くと、ゴキブリにすばらしい繁殖場所を提供していることに なりますので、すぐに除去しましょう。 キッチン・風呂場・洗面所など、ゴキブリが好む水廻りを点検し、ゴキブリが好むようなものは、ゴキブリが 巣を作れないよう、袋などに入れて密閉するとよいでしょう。
ゴキブリ対策 ~駆除~
家庭でできるゴキブリ駆除の方法には、「粘着シート」や「毒エサ(ホウ酸ダンゴなど)」、「燻煙(けむり)式殺虫剤」、「殺虫スプレー」などがあります。これらは全て市販されているので、簡単に手に入れることができます。
●「粘着シート」・「毒エサ」
設置は、シンク下棚の四隅、水廻り周辺、部屋の四隅、普段片付けない物陰がなどの暗くて通気の良くない場所が 最適です。基本的にはゴキブリをよく見かける場所に置くといいです。 ただし、「喫食毒」と「粘着シート」を一緒に使用するのは避けましょう。「毒エサ」を食べたゴキブリが、巣に戻ってフンをすることにより、他のゴキブリにも毒の効果が出るのですが、「粘着シート」につかまってしまうとその効果が発揮されなくなるからです。
●「燻煙式殺虫剤」
ゴキブリだけではなくダニやノミといった害虫にまで効果がありますが、事前に薬がかかってはいけないものに、ビニールをかぶせたり、使用後に拭き取ったりと手間がかかるのが難点です。
●「殺虫スプレー」
市販の殺虫スプレーには、「即効性」と「残留性」のものがありますが、「即効性」のスプレーが主流となっています。即効性の殺虫スプレーは、見かけたゴキブリをすぐに退治できるので、突然ゴキブリが出現した時に頼りになります。 ただ、ゴキブリは動きが素早いため、追いかけながらスプレーするのは意外と大仕事かもしれません。また、最近は死んだフリをするゴキブリもいるようで、死んだと思って新聞紙などを取りに行っている隙にどこかへ逃げてしまうというケースもあるようです。
※飲食店などでよく見られるチャバネゴキブリの駆除については、専門家でないと難しい点があります。自分たちだけで駆除しようとは思わずに専門家にご相談下さい。精神的にも経済的にも負担が軽くなります。
ネズミに咬またり、排泄物の影響で、人が病気になることがあります。また、ネズミに寄生するノミやダニなどに刺されて病気になることもあります。
食品、家具・建材、ケーブルなどの電信関係など食害され、経済上の損失も計り知れません。
クマネズミ | ドブネズミ | ハツカネズミ | |
成獣の体長(cm) | 18~24cm | 22~26cm | 6~10cm |
尾長(cm) | 17~26cm | 18~22cm | 6~10cm |
体重(g) | 200g | 300g | 15~20g |
寿命及び産仔数 | 約3年・約6匹 | 約3年・約9匹 | 約1~1.5年・約6匹 |
特徴 | ドブネズミより小型でスリムな 感じを受ける。尾長は体長より 長く目や耳も大きく、耳はおり かえすと目を覆うほどである。 |
大きい固体では500gにも達する。
耳は倒れても目まで届かない。 水を恐れず泳ぎも上手である。 |
尾は体長よりやや短いが、 耳殻は丸く大きい。水を嫌う。 |
生息場所 | 住家性・天井裏・高い所 (地上営巣) |
厨房・下水溝・床下 ゴミ処理場(地中営巣) |
畑・物置・納屋 |
クマネズミ | ドブネズミ | ハツカネズミ |
日本には15種類ほどの白蟻が生息していますが、家屋などに被害を与えるのは、主にイエシロアリとヤマトシロアリの2種類です。また、近年、北米からの移入種であるアメリカカンザイシロアリも各地で発見され、その被害の広がりが心配されています。
ヤマトシロアリ | イエシロアリ | |
巣 | 加害材木中にコロニーができる 特別な巣を作らない |
屋根裏・床下・土中・立木中・立木の根のした、 壁の中に木クズなどを固めた巣を作る |
加害木材 | 湿った木材を好む | 湿った木材とは限らない |
加害部分 | 地中から近い部分のみ | 地上から上方、屋根裏まで |
区分 | ヤマトシロアリ | イエシロアリ | |
羽アリ | 体長・体色 | 4.5~7.5mm、淡黒色 | 4.5~6.5mm、淡褐色 |
飛び立つ時期 | 4月中旬~5月中旬 | 6月~7月 | |
飛び立つ時刻 | 雨後のむし暑い昼間 | 夕方から夜間、灯火に群飛 | |
兵アリ | 体長 | 3.5~6.0mm | 4.5~6.5mm |
頭部 | 体長の約1/2 | 体長の約1/3 | |
頭形・頭色 | 円筒形、淡黄色 | 卵型、淡黄色 | |
特徴 | 乳白色の液は出さない | 乳白色の液を出す |
●シロアリと黒アリの羽アリの違い
シロアリ | 黒アリ | |
触角 | じゅず状 | 「く」の字形 |
翅 (はね) | 前、後の翅が同じ大きさ | 前翅が後翅より大きい |
胴 | ずん胴 | くびれている |
ヤマトシロアリ | ヤマトシロアリ副女王 | ヤマトシロアリの被害 |
イエシロアリ | イエシロアリ女王 | イエシロアリの被害 |
飼いネコや飼いイヌ、住居内に侵入したノラネコに寄生し、畳やじゅうたんの下などで繁殖 します。刺咬されるとして痒みの強い皮疹が生じるほか、ペスト・発疹熱を媒介します。 予防法としては、飼いネコ、飼いイヌの定期的な入浴や、ブラッシングなどのケアが重要です。
ネコノミ | イヌノミ | ||
成獣の体長(mm) | 雌 | 2~3 | 2~4 |
雄 | 1~2 | 1~3 | |
特徴 | 黒褐色で翅は退化しているが後ろ足が発達 している。頭が長く扁平。 |
黒褐色で翅は退化しているが後ろ足が発達 している。頭が丸い。 | |
生息場所 | ネコの巣・畳の隙間 ジュウタンなど |
犬小屋の床下など |
ネコノミ |
ノミと聞けば、猫や犬などのペットを飼っている家庭にのみ関係のある話だと思われ がちですが、ペットを飼っていない家庭にも蚤(ノミ)の被害が及ぶ可能性は充分に あります。ここでは蚤(ノミ)という害虫について詳しくご紹介したいと思います。
蚤(ノミ)の種類
一般的にノミの種類はネコノミ・イヌノミ・ヒトノミの3種類ですが、日本ではヒトノミはほとんどいません。 「ノミに咬まれて困っている」という相談の電話があるのは大抵ネコノミです。 ネコノミはその名の通り、ネコが大好きで普段はネコに寄生していますが、その宿主のネコが死ぬなどして 急激に体温が下がると、命の危険を感じ新たな宿主を探して一斉に大移動を始めます。 突然ノミに咬まれるようになったという時は、近くにノラネコや仔猫が死んでいないか探してみて下さい。
蚤(ノミ)の生態
ノミは進化の過程であまり必要のなかった翅(はね)が退化しています。その代わりに発達した後肢(うしろあし)で ジャンプし、獲物に跳びつきます。あくまで翅で飛ぶのではなくジャンプして跳びつくので、咬まれるのは膝から下が ほとんどです。ノミに咬まれると激しい痒みがありますが、跡が黒っぽくなって残ります。電車などで膝から下に黒い 点がたくさんある人はノミに咬まれている可能性が非常に高いです。
蚤(ノミ)の成長
ノミは昆虫の仲間で、卵→幼虫→蛹(さなぎ)→成虫となります。 ノミは、宿主の身体、部屋の床、巣穴の中などに0.5mm程の白か灰色の卵を産みます。 数日~数週間で卵がかえり、小さな剛毛の生えた青白い蛆虫(ウジムシ)となります。 蛆虫(ウジムシ)はフケや垢(アカ)、ノミの成虫の糞などの有機物を食べて成長します。 2~4週間程度の幼虫期間を経た後、幼虫は口から絹のような糸を吐き出し、繭(まゆ)を作り、その中で蛹(さなぎ)に なります。 1~2週間で蛹(さなぎ)から成虫となりますが、成虫になってもすぐに繭(まゆ)からは出ず、近くに獲物が来るまで 眠りにつきます。 獲物の足音が近づくとすぐに目を覚まし、繭(まゆ)を破って現れ、獲物に跳びつきます。 “普段人が入らない倉庫や蔵に入ったら、大量のノミが跳びついてきた!”というような事が起こります。 もし獲物が現れなければ、ノミは繭(まゆ)の中で眠ったまま1年くらいは待っていられるそうです。
蚤(ノミ)の吸血
ノミは、空気や地面の振動・臭い・体温によって獲物を感知し、跳びついて吸血します。 口吻(こうふん)を獲物に差し込んで、血液の凝固を防ぐ働きのある唾液を注入し、時間をかけてゆっくりと吸血します。 気温が高いと吸血活動は活発になり、獲物がいれば毎日でも吸血しようとします。 気温が低いと食欲がなくなり、吸血活動は数週間おきになります。 ノミは断食に強く、半年くらい吸血できなくても生きていられます。
蚤(ノミ)の害
ノミの害といえば、一般的に咬まれた時の激しい痒みが挙げられます。 これはノミが吸血する時に血液が固まるのを防ぐ唾液を流し込みますが、この唾液がアレルギー反応を引き起こし、 強い痒みとなって現れるからです。 でも、本当に恐ろしいノミの害は、ノミに咬まれることによって媒介される病気なのです。 最も有名なのは、ペストで過去に3年間でヨーロッパの人口の1/4以上がペストによって死んでしまいました。 このようなケースは極まれですが、ノミは実は恐ろしい可能性を持った害虫なのです。
※蚤(ノミ)に咬まれた人が移動した場所は全てノミを振り撒いている可能性が高いです。 自宅はもちろん、病院や更衣室、車の中までノミが繁殖していることがあります。 市販の薬剤で一時的に蚤(ノミ)の数を減らす事はできますが、時間が経つとまた繁殖し、蚤の被害にあうことがほとんどです。
もし蚤(ノミ)の被害にあわれたら、周りに蚤(ノミ)を撒き散らす前にすぐに専門家にご相談下さい。早めの対策が蚤(ノミ)駆除のカギとなります。
一般的に家屋内で発生するダニは高温多湿を好みますので、通風に心がけ、掃除機を丁寧に かけましょう。刺されてかゆみをおこすだけでなくアレルゲンになっているものもあります。 また一方、刺咬はしませんが数が増えて不快感を与えるものもあります。
イエダニ | ツメダニ | ヒョウヒダニ(チリダニ) | ||
成獣の体長(mm) | 0.75~1 | 0.3~0.8 | 0.3~0.5 | |
特徴 | ネズミに寄生して数が増えます。宿主のネズミが死ぬなどして、ネズミから離れると吸血します。 | ほかのダニや小昆虫を餌としておりますが、人も刺します。ただ、吸血はしません。 | 人は刺しませんが死骸や糞を吸い込んで喘息などのアレルギーを引き起こす原因の一つになっています。 | |
生息場所 | ネズミの巣 | 台所・畳の部屋 | 畳・絨毯(じゅうたん)・布団 |
イエダニ | ツメダニ | チリダニ |
タカラダニ |
ハチに一度刺されて間もない人が二度目さされたり、ハチアレルギーを持った人は、アナフィラキシーショック(ショック死)を起こして死ぬ事があります。
また大型のスズメバチは特に危険です。
予防・注意 | 1、蜂の巣に近づかない |
2、蜂の巣付近では大声で話したり、大きな音を立てない | |
3、黒っぽい服は避け、できるだけ白い服にする | |
4、香水は避ける | |
5、出会ってしまったらしゃがみこんで動かない 動くときはできるだけゆっくりと動く | |
6、刺された時は水でよく洗い、抗ヒスタミン軟膏を塗り冷やす | |
7、気分が悪いときはすぐに医師に見てもらう |
ミツバチ | アシナガバチ | スズメバチ | |
体長(mm) | 12~14mm | 20~26mm | 18~25mm |
特徴 | ほとんど攻撃性はない 年中活動する |
攻撃性はあまりない 4月~10月、主に活動する |
攻撃性が強い 5月~12月、主に活動する |
生息場所 | 天井裏・軒下・床下 | 軒下・庭木 | 屋根裏・軒下・床下 |
アシナガバチと巣 |
クーラーのアシナガバチ |
ミツバチのオスとメス |
屋根裏のミツバチの巣 |
スズメバチ |
スズメバチの巣(初期) |
屋根裏の巣 |
駆除後の女王蜂 |
換気扇内の蜂駆除1 |
換気扇内の蜂駆除2 |
駆除後の蜂の死骸 |
蜂はおしりに毒針をもっていて、刺されれば痛いことは誰もが知っている事ですが、 刺すハチより刺さないハチの方が多いという事、働き蜂が全てメスだという事など、 あまり広く知られていないこともあります。ここではハチについて詳しくご紹介したい と思います。
ハチの種類
日本では主にミツバチ・スズメバチ・アシナガバチ・クマバチなどが有名どころですが、 世界には約13万種・日本でも約5千種ものハチが記録されています。
このうち年間を通して当社への駆除依頼が最も多いのがアシナガバチで、次いでミツバチ、その次にスズメバチの順です。 季節によって駆除依頼される種類が変わってきます。
ハチの生態
ハチにはたくさんの種類がありますが、すべてのハチに共通していることは、翅(はね)が2対4枚あり、 大きな前の翅と少し小さな後ろの翅がついています。
卵→幼虫→蛹→成虫の順に成長する「完全変態」をおこないます。
ハチと言えばおしりの毒針で人を刺すというのが定着していますが、実は刺さないハチの方が多いのです。
ハチの毒針というのは元々は産卵管が変化したもので、産卵管を持たないオス蜂は人を刺すことはありません。 また、ハチの中でも女王蜂の毒針はライバルの女王蜂と戦う時にのみ使われるので、基本的に人を刺したりはしません。
働き蜂の性別
働き蜂をオスだと思っている人が多いようですが、実は働き蜂はメスなのです。
女王蜂は人間でいう「産み分け」ができるのです。
女王蜂が卵を産む時は、基本的に働き蜂となるメスの蜂を産みます。
オスの蜂は、必要な時(交尾の時期だけ)産み出され、交尾が終われば巣の外に追い出されます。
ハチの毒針
ハチは一度毒針で刺すと死んでしまうという話をよく聞きますが、これはミツバチに限った話です。
ミツバチの毒針の先端はのこぎり状の「かえし」がついている為、一度刺すと引っかかって抜けなくなり、 腹部の末端から引きちぎられてしまいます。そのため刺してから数分~数日の間に死んでしまいます。 ミツバチにとって敵を刺すという行為は命がけのため、こちらから攻撃をしかけたりしない限りめったに 刺されることはありません。
一方ミツバチ以外のハチは、「かえし」がついていないため、何度でも刺す事ができます。
アナフィラキシーショック
残念なことに毎年数十人の人がハチに刺されて亡くなっています。
ハチの毒には激しい痛みや腫れを引き起こす成分が含まれていますが、1・2か所刺されたからといって命に別状は ありません。(ただし、首筋などを刺された場合や、アレルギーを持っている人は命にかかわることもあるので要注意です。)
ハチの毒でに本当に恐いのは2回以上刺された時です。 ここでいう2回さされるというのは、一度に2か所刺されるのではなく、一度刺された事のある人が再びハチに刺された 時のことです。
一度ハチに刺された時に体内から毒を排除する抗体ができるのですが、2度目に刺された時に1度目よりも急速で 強い反応が起こります。このうち,呼吸困難や血圧低下などの全身的な反応をアナフィラキシーと呼び, 生死に関わる重篤な症状を伴うものをアナフィラキシーショックといいます。
一度ハチに刺されたことがあり、アレルギーが怖いという方は蜂アレルギーの検査をしてみるといいでしょう。 もしもアレルギーがある場合は「減感作療法」という治療法がありますが、かなり高額なようで、たびたび蜂が発生する 地域ではない限りあまり治療まではしないことが多いようです。
ハチの危険な時期
ハチにはそれぞれ危険な時期というのがあります。 蜂の巣が最も発達し、ハチの数が増える時期です。 アシナガバチが最も危険なのは7~8月、 スズメバチは7~10月、 ミツバチは一年中活動していますが、攻撃性もあまり高くないので刺激しなければ大丈夫です。 秋のハイキングの時期や、草が繁茂する草刈りの時期は蜂に刺される人の数が増えますので注意が必要です。
スズメバチの攻撃
スズメバチの攻撃には段階があります。 普段2匹の見張隊が巣の出入り口で敵がいないかを見張っています。 外敵となる人が巣に近づくとこの見張隊が威嚇を始めます。 威嚇方法はブンブンという羽音や大顎を噛み合わせて「カチカチ」という音を立てたりします。 この威嚇を無視してさらに巣に近づいたり、巣に触ったりした時には、見張り隊とともに巣の中に いた多くのハチが飛び出して外敵を攻撃します。興奮したハチは外敵の体に噛みつき、何度も毒針で刺してきます。
攻撃されにくい服装
ハチは黒い物に攻撃にする習性があります。黒い服装や黒髪などが狙われやすいので、 ハイキングに出かける時はできるだけ白っぽい服を着て、頭も白い帽子をかぶるなどして保護しましょう。 また、ハチは匂いにも敏感で、ヘアスプレーや香水、化粧品などにも反応します。 これらのハチを刺激する臭いのあるものの使用は避けましょう。 まれに野外で缶ジュースを飲んでいる時に、缶の中にハチがもぐりこみ唇を刺されたという話もありますので、 ジュースを飲む時も注意した方がいいでしょう。
刺された時の症状
ハチに刺された時の症状には、刺された場所だけに現れる局所症状と、全身症状とがあります。 局部症状では患部が赤く腫れあがり、痛みと痒みが発生します。 全身症状には程度があり、軽く酔った時のように体が赤くなったり痒くなる程度から、 息苦しさ、口の渇き、痺れ、腹痛、下痢、吐き気、頭痛、目まいのようなショック状態になる時もあります。 さらに酷い時で、意識が朦朧としてきた場合などは一刻を争いますのですぐさま対処が必要です。
刺された時の対処
もしもハチに刺されてしまった時は、まず刺された場所から離れ、刺された部分に毒針が残っているようなら 針を抜き、きれいな水で洗います。 そして赤く腫れ始めたところに抗ヒスタミン軟膏を塗ります。 刺された箇所が手足なら、心臓に近い部分を止血ゴム等でしばります。 (ただし、長時間締め付けていると血が止まって危険なので数分間隔でゆるめて下さい。)
何らかのショック症状がみられる場合には一刻も早く病院に行って診てもらいましょう。 一方、ハチに刺された時の対処法で「アンモニアを患部に塗る」というのを聞きますが、これは間違った対処法です。 昔は「蜂の毒が強酸性であり、アルカリ性であるアンモニアをかけて中和する」というのが定説だったのですが、現在は蜂の 毒が強酸性ではないことが分かっている為、アンモニアをかけても何の意味もありません。むしろ患部を悪化させる恐れが ありますので、やめましょう。
日本で在来のニホンイタチとチョウセンイタチがいます。
数では朝鮮イタチが圧倒的に多いのでここではチョウセンイタチの紹介をします。
形態 |
雄 体長28~38センチ 尾長16~20センチ 雌 体長25~30センチ 尾長13~16センチ |
生息環境 |
山地や低地の農村周辺を好むと言われていますが、 最近では大阪市内等の都心部でもよく見かけるようになりました。 |
生態的特長 |
イタチは基本的に単独行動です。 雌は約1キロの縄張りを持ち、土穴などを巣にします。 雄は何頭かの雌の行動圏に重なるように縄張りを持ちます。 春に生まれた子供は秋には分散していきます。 |
繁殖生態 |
繁殖期3~5月に交尾を行います。 出産期6~8月に育児を行います。 メスは年に1回、オスは多回交尾を行い一夫多妻制です。 産仔数3~6頭 出産後70~80日で成獣になります。 |
イタチの被害が多い時期 |
3~6月(繁殖と出産育児の為) |
10~1月(寒さに弱いのと餌がなくなる為) |
イタチ |
五月蠅いと書いてうるさいと読まれるように、五月に発生し、しつこく食品にまとわりつきます。
ハエは、だ液で物を溶かして食べ、ばい菌をまきちらします。O-157の媒介者でもあります。
イエバエ | ヒメイエバエ | センチニクバエ | ||
成虫の体長 | 体長6~8mm、体は灰黒色。全国各地に普通に見られ、全世界に分布する | 体長5~7mm、細長く、胸背には3本黒条がある | 体長8~14mm、大型で灰白色。日本各地で普通に見られる | |
特徴 | 卵から成虫になるまで焼く12日(29℃)~29日(18℃)かかる。メスは1回に平均120個の卵を3~5回産む | 卵から成虫になるまで焼く24日(24℃)~33日(18℃)かかる。高温には弱いが低温耐性は大きい | 卵胎生(雌の体内で幼虫が孵化する)で幼虫から成虫まで焼く17日(25℃)~26日(20℃)かかる。成虫は一回に約50匹の幼虫を生む | |
生息場所 | ゴミ処理場 豚舎、鶏舎、牛舎 |
鶏舎、便所 | 便所 |
イエバエ | センチニクバエ | ショウジョウバエ | ノミバエ |
輸入貨物や、古い家具などについて持ち込み繁殖するケースが多く、夜行性で昼は隠れ潜んで、夜になると出てきて吸血します。
トコジラミ(ナンキンムシ) | |
成体の体長(mm) | 7~8 |
寿命および卵 | 1~2年・163~240個 |
特徴 | 卵は黄白色で粘着性があり1mm前後です。幼虫・成虫とも赤褐色で、平たい楕円形で吸血します。吸血速度が遅く5~10分もかかるので途中で人が動くと刺し傷2ヶ所になる事がよくあります。 |
生息場所 | 壁と柱の間、柱の割れ目・床板の隙間、畳の隙間、フスマのまわり、敷居・家具の接合部 |
トコジラミ (卵と幼虫) |
トコジラミ (成虫・裏) |
民家の屋根裏やビルなど、雨があたらない場所に巣を作り糞害や騒音、さまざまな病原菌の媒体となることがあります。
名前 | カワラバト(通称ドバト) |
営巣場所 | 工場、ビル、マンション、立体駐車場、神社、橋げたなど雨の掛からない所 |
繁殖時期 | 春と秋 |
繁殖回数 | 年に4回から6回。多ければ8回産卵します。 |
産卵個数 | 2個。まれに1個のこともあります。 |
成長 | 3週間程で巣立ちます。6ヶ月で成鳥になります。 |
寿命 | 10年から20年ですが、野生では寿命をまっとうする前に死んでしまうことが多いです。 |
性格 |
帰巣本能が強く、必ず巣に帰ってきます。 目的の場所に対する執着心がとても強く、無理にでも侵入しようとします。 |
ドバト |
幼虫・成虫ともに吸血します。学校等集団の場ではアタマジラミが寄生しやすく、ケジラミは性行為等でで寄生します。
コロモジラミは近年ほとんど見られなくなりました。
アタマジラミ | ケジラミ | コロモジラミ | |
成虫の体長(mm) | 2~3 | 1~2 | 2~4 |
寿命および卵数 | 約50日・約300個 | 約42日・27~42個 | 約30日・200~300個 |
特徴 | 卵は乳白色で真珠のような光沢で頭髪に固着。成虫は褐色 | 灰白色でツメが大きく カニに似た姿 |
アタマジラミによく似ているが、若干大きい |
生息場所 | 頭髪 | 陰毛・胸毛 眉毛・口髭 |
衣類 |
アタマジラミ |
シバンムシは世界では2000種類以上知られていますが、一般的にはよく発生するのは、その内の3種類です。赤褐色の楕円形で、カブトムシの角をとって小さくしたような形をしています。 米や小麦粉、パン粉や菓子などの乾燥食品や、畳、和紙、古い書籍などに発生し、食害します。 また、数が増えるとアリガタバチが寄生し、刺咬される恐れがあります。
タバコシバンムシ | ジンサンシバンムシ | フルホンシバンムシ | |
成虫の体長(mm) | 1.7~3.0 | 1.7~3.0 | 2.2~3.0 |
寿命および卵数 | 約90日位・10~60個 | 約90日位・約80個 | |
特徴 | 成虫は赤褐色で長楕円形。 全体に黄色の微毛に覆われ、触角がのこぎり状になっています。 |
成虫は茶褐色で長楕円形。 全体に黄色の細毛に覆われ、触角先端3節が太く長くなています。 |
成虫は赤褐色で円筒形。 成虫は書籍内部を直径1mm未満の孔道を縦横不規則に穿孔します。 |
生息場所 | 葉タバコ・ワラ製品・粉類 菓子類・種子・乾燥貯蔵品 |
粉類・菓子類・乾燥貯蔵品 種子・書籍・昆虫の死骸 |
書籍 |
シバンムシ |