近年、日本でも目撃情報が相次いでいるトコジラミ。なかでも「スーパートコジラミ」と呼ばれる個体が増えています。スーパートコジラミは、従来のトコジラミとは何が違うのでしょうか。
本記事では、スーパートコジラミの特徴や一般的なトコジラミとの違い、駆除方法などを解説します。
スーパートコジラミとは？普通のトコジラミと何が違う？
最近話題となっているトコジラミですが、実は戦後すぐの時期にも日本で大流行したことがあります。有機塩素系殺虫剤が世の中に出回るようになったことで減少し、1970年代にはほぼ絶滅しました。
しかし近年、グローバル化が進み、海外と日本を行き来する人や荷物が増えたことにより、再度トコジラミが日本に持ち込まれるようになりました。さらに厄介なのは、ピレスロイド系殺虫剤への耐性をつけた個体であるスーパートコジラミが増えたこと。
スーパートコジラミの見た目は普通のトコジラミと変わりませんが、殺虫剤が効かないため、以前と比べて駆除が非常に難しくなっています。
なお、ドラッグストアやインターネット通販ではトコジラミ用のピレスロイド系殺虫剤が販売されていますが、「トコジラミ用」と書かれていても、残念ながらスーパートコジラミには効果がありません。
なぜスーパートコジラミが生まれたのか
トコジラミは、主にピレスロイド系の殺虫剤によって駆除されてきました。しかし、少数ではありますが、中には殺虫剤に負けず生き残る強いトコジラミもいたようです。
生き残った少数の強いトコジラミが繁殖を繰り返すことで、ピレスロイド系殺虫剤への完全な耐性をつけたスーパートコジラミが誕生。殺虫剤が効かないため駆除が非常に難しく、どんどん数を増やしていきました。
こうして繁殖したスーパートコジラミが、日本にも持ち込まれるようになったのです。
スーパートコジラミに刺されたらどうなる？
スーパートコジラミもこれまでのトコジラミと同様、刺されるとひどいかゆみが続きます。人によって感じ方に差はありますが、蚊にさされたときの10～20倍のかゆさといわれており、それが1週間から2週間続きます。
あまりのかゆみに苦しめられ、仕事や勉強に支障が出たり、眠ることができず、精神的にも身体的にも苦しい思いをする方が多いです。
一般のトコジラミもスーパートコジラミも主に夜間に活動し、寝ている人を狙って吸血します。かゆみはもちろんですが、虫が身体の上を這う恐怖で眠れず、ノイローゼになる人も少なくないようです。
スーパートコジラミは殺虫剤で駆除できる？
特に、ピレスロイド系燻煙剤の使用には注意が必要です。スーパートコジラミに燻煙剤を使用しても死ぬことはありませんが、嫌がってその場から逃げ出します。その結果、自宅内の別の部屋まで生息範囲を広げてしまい、逆効果となってしまうのです。
殺虫剤が効くトコジラミと効かないスーパートコジラミは、見た目では全く判断がつきません。自分で殺虫剤を購入して自力で駆除しようとせず、プロの駆除業者に依頼すべきでしょう。
スーパートコジラミを自力で駆除する方法はある？
殺虫剤が効かないスーパートコジラミ。もし見つけたら、ガムテープなどでくっつけて密封してから捨てましょう。また、スーパートコジラミもトコジラミと同じく熱に弱いため、熱湯に一定時間浸けたり、高温乾燥機をかけることでも駆除が可能です。
このように、スーパートコジラミを見つけた場合の簡単な応急措置方法はあります。ただし、自力でスーパートコジラミを全滅させるのはほぼ不可能といえます。
スーパートコジラミは人が寝静まる夜に活発に活動し、昼間は隠れています。成虫の体長は5mm～8mm程度しかなく、幼虫や卵はさらに小さいです。そのため、家中に潜む全てのスーパートコジラミを自力で見つけ出すのは非常に困難でしょう。
さらに、スーパートコジラミは繁殖スピードが早く、毎日5～6個の卵を産み爆発的に増えていきます。見つけ出せず駆除しきれなかった個体が1匹でもいると、瞬く間に繁殖してしまうでしょう。本格的な駆除は、必ずプロの駆除業者に依頼すべきです。
スーパートコジラミの駆除実績がある業者に依頼すべし
スーパートコジラミの駆除は、普通のトコジラミと比べて非常に難しく、プロでも骨が折れる作業です。「トコジラミ駆除ができる」とうたっている業者でも、スーパートコジラミの駆除経験は無い場合があります。
知識がない業者に依頼してしまうと、しっかり駆除できずお金だけ取られてしまう恐れがあるでしょう。ホームページを確認したり、電話で問い合わせをおこなって、必ずスーパートコジラミの駆除実績がある業者に依頼してください。
大洋防疫研究所はトコジラミの駆除実績が日本一の3,000件。もちろんスーパートコジラミの駆除経験も豊富です。豊富なノウハウをいかして、駆除が難しいスーパートコジラミも完全駆除をお約束します。
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