人や動物を吸血し、眠れないほどの痒みをもたらす害虫・トコジラミ。SNSやニュースで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

日本でも流行したトコジラミですが、2023年の9月以降、特に韓国で被害が拡大。トコジラミは韓国語で「ピンデ」といいますが、この「ピンデ」と、感染爆発を意味する「パンデミック」を合わせた「ピンデミック」という言葉が誕生するほど流行しました。

そんなトコジラミですが、最近は話題に挙がることも減ったように感じます。2025年2月現在、韓国のトコジラミ被害は収束したのでしょうか?

今回は、韓国に旅行を考えている方へ向けて、韓国のトコジラミ状況や、安心して旅行するためのトコジラミ対策をご紹介します。

2025年2月現在、韓国のトコジラミは減少している

結論から述べると、2023年秋頃のピーク時と比べて、韓国のトコジラミ被害はかなり減少しています。

韓国のトコジラミが減少した理由は、政府や自治体が徹底的に対策をおこなったためです。具体的には、下記のような対策を実施しました。

・政府合同対策本部を発足
・2023年11月13日〜12月8日をトコジラミ集中防疫期間に設定し、ホテルや銭湯、学生寮など発生しやすい施設を集中点検
・週1回トコジラミの発生状況や関連情報を報告
・空港や鉄道での熱殺菌作業や熱風機設置
・空港における手荷物検査場やターミナルの防疫作業
・ソウルの住宅密集地域における駆除作業

このように国主導で徹底的に対策したことで、2024年2月にはトコジラミの申告件数が3ヵ月前(2023年11月)の10分の1にまで減少しました。

韓国旅行で気を付けたいトコジラミ対策

韓国のトコジラミはピーク時と比べて大幅に減少したということで、まずはひと安心といえるでしょう。しかし、油断はできません。トコジラミの数が減ったといっても、ゼロになったわけではないためです。

ここからは、韓国旅行でトコジラミの被害を防ぐためにできる対策をご紹介します。

トコジラミ安全マークのあるホテルを選ぶ

ソウルでホテルに宿泊するなら、トコジラミ安全マークのついたホテルを選ぶようにしましょう。

安全マークは、トコジラミ予防や管理を実施していると認められたホテルに付与されます。

引用:ソウル特別市公式ブログ

具体的には、下記5つの項目を満たす必要があります。

  1. 毎日トコジラミの侵入の兆候をチェック(脱皮の痕跡や排泄物など)
  2. 毎日トコジラミの生息をチェック(脱皮した殻の処理、壁紙の修理)
  3. 毎日の清掃をおこなう(真空掃除機や高温スチーム機を活用)
  4. 業種別義務回数に加えてさらにもう一階以上追加で消毒をおこなう
  5. トコジラミ予防教育を受ける

ホテルの公式サイトや予約サイトなどをチェックして、トコジラミ安全マークが付いているホテルだと、安心感が高まりますね。

トコジラミマップ(ビンデマップ)を確認

トコジラミマップ(ビンデマップ)は、トコジラミが報告されたエリアを地図上で確認できるアプリです。

トコジラミマップを事前にチェックしておくことで、トコジラミが今どこで発生しているのか確認し、そのエリアを回避して旅行を楽しむことができるでしょう。

参考:ビンデマップ

ホテルに入ったらまず荷物をバスタブへ

トコジラミ安全マークがついたホテルでも、トコジラミが絶対にいないとはいいきれません。トコジラミは人目につかない場所に隠れて過ごしているため、どんなに清掃や消毒を徹底しても、見逃してしまうことがあります。

トコジラミは宿泊客の荷物に潜り込み、宿泊先から自宅へ持ち込まれてしまうことがあります。これを防ぐために、ホテルに着いたらスーツケースなどをまずバスタブの中へ避難させましょう。

トコジラミは足に吸盤がなく、つるつるした素材の上を進めないため、バスタブには入れません。そのため、バスタブの中が安全です。

トコジラミの痕跡がないかチェック

荷物をいったんバスタブに置いたら、部屋にトコジラミがいる痕跡がないか徹底的にチェックします。以下の場所を中心に、トコジラミやその卵、血糞がないか確認しましょう。

・ベッドマットレスの四隅の縫い目
・カーテンの縫い目
・ソファの座面と背もたれの間のすき間、脚との継ぎ目

トコジラミの成虫は5~8mmで、赤褐色で平たい形をしています。トコジラミの卵は黄白色で1㎜前後の大きさです。また、トコジラミの血糞痕は、墨汁のような黒いシミが点々とついている状態です。

万が一トコジラミやその痕跡らしきものを見つけたら、速やかスタッフに報告し、部屋を変えてもらいましょう。ドアのすきまから侵入する可能性もあるため、できれば階数も変えてもらったほうが安心です。

スーツケースをビニール袋などで覆う

ホテル滞在中、カバンやスーツケースの中にトコジラミが侵入しないよう、新品のビニール袋などで覆っておくと安心です。荷物をベッドの上や床に広げたままにはせず、必要なものを取り出したら速やかにしまうようにしましょう。

トコジラミを持ち帰ってしまったら、すぐに駆除のプロ業者に相談してください

韓国旅行でのトコジラミ対策を紹介しました。面倒だと感じるかもしれませんが、やっておくとトコジラミを持ち帰ってしまうリスクを減らすことができるでしょう。

ただし、トコジラミは小さくて隠れるのが得意ですから、どんなに対策しても自宅に持ち帰ってしまう可能性はゼロではありません。トコジラミは暗くて狭いところを好み、繁殖スピードも早いため、気づいたときには大量に繁殖している…ということもよくあります。

繁殖してしまったトコジラミを自力で駆除することはほぼ不可能です。万が一トコジラミを持ち帰ってしまったら、気づいた時点ですぐにプロの駆除業者に相談して駆除してもらうようにしましょう。

大洋防疫研究所は、トコジラミ駆除実績が日本一の害虫駆除業者です。創業からこれまでに、3000件もの駆除をおこなってきました。高い技術とノウハウで、近年増えている殺虫剤が効かないスーパートコジラミも完全駆除することが可能です。

お見積りは無料で、見積りを超える金額になることは決してございません。トコジラミにお困りの方は、ぜひお早めにお問合せください。