人を吸血してひどいかゆみをもたらす「トコジラミ」。繁殖スピードが非常に速く、短時間で爆発的に増える厄介な害虫です。

身体に虫に噛まれたような跡があると「もしかしてトコジラミがいるのではないか?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。また、トコジラミのほかに、ノミやダニなども人を吸血して跡を残すため、違いが分からず判断が付かないという方も多いでしょう。

今回の記事では、トコジラミの噛み跡(厳密にいうと刺し跡)にはどのような特徴があるか、またノミやダニの噛み跡との違いはあるのか解説します。

トコジラミの噛み跡の特徴

トコジラミの噛み跡にはどのような特徴があるか紹介します。

赤い斑点が複数で広範囲に広がる

トコジラミに刺されると、皮膚に赤い5ミリ程度の斑点が複数現れます。

トコジラミは寝ている人を狙って近づき、5〜10分ほどかけてゆっくり吸血します。吸血している途中で人が寝返りして位置がずれてしまうことがあると、またそのずれた位置で吸血を再開します。そのため、噛み跡は1箇所ではなく、広範囲に広がっていることが多いのです。

なお、トコジラミの症状は唾液のアレルギー反応ですから、初めて吸血されたときには症状が出ないこともあります。また、症状が出るまでに数日かかることもしばしばです。

1〜2週間跡が消えないこともある

蚊に刺されても、1日〜数日でかゆみがおさまり、跡も消えることがほとんどですよね。

トコジラミに吸血されると、1〜2週間赤い跡が消えません。かゆみもしつこく長期間続き、なかなかおさまりません。

衣服で覆われていない箇所に跡ができる

トコジラミは手足や首など、衣服で隠れていない皮膚を狙って吸血する習性があります。そのため、肌が出ている箇所に赤い跡が多ければ、トコジラミの可能性が考えられます。

夏は半袖を着て寝る人が多く、服から出ている皮膚が多いこともあり、冬と比べてトコジラミに刺されやすい傾向があります。

朝起きたときに症状に気づく

先ほども述べたように、トコジラミは夜行性で、夜中に寝ている人を吸血します。

「朝起きると、寝る前にはなかった赤い跡が増えている」ということが続くようであれば、寝室にトコジラミが生息しているかもしれません。

トコジラミ・ノミ・ダニの噛み跡の違い

トコジラミの噛み跡はノミ・ダニと似ていますが、跡が残る箇所が異なります。

トコジラミは、手足や首など、衣服で覆われていない皮膚を狙って吸血します。ノミは下半身を刺すことが多く、特に膝より下に跡が集中することが多い傾向です。ダニはお腹や二の腕、太ももなど、皮膚の柔らかい箇所を刺すことが多く、服に隠れていても刺されてしまいます。

かゆみの度合いについては、トコジラミやノミに刺されると、ダニよりも強いかゆみを感じます。特にトコジラミに吸血されると、あまりに強いかゆみで眠れず、日常生活に支障をきたすほどです。

跡が残る箇所かゆみの強さ
トコジラミ衣服で覆われていない部分(手足、首など)非常に強く、日常生活に支障をきたすほど
ノミ膝より下かなり強い
ダニ皮膚の柔らかい部分(お腹や二の腕、太ももなど)蚊に刺されたときより強い

関連記事:これってトコジラミ?ダニやノミとの違いを解説

トコジラミの噛み跡に気づいたら

ここまでお読みいただき、「トコジラミに噛まれたかもしれない!」と思った場合、どうすればいいのでしょうか?

すぐにプロの業者に駆除を依頼する

トコジラミの噛み跡があるということは、つまり、毎日寝ている寝室にトコジラミが生息している可能性が高いということです。トコジラミは昼間は狭くて暗い場所に隠れていますから、姿を見たことがなくてもすでに繁殖しているかもしれません。

トコジラミは、毎日5〜6個、生涯で200〜500個の卵を産みます。1匹でも住み着いたら、どんどん数を増やしていきます。毎朝トコジラミの噛み跡が増えているようであれば、すでにかなりの数のトコジラミが繁殖していると考えられるでしょう。ただちに駆除する必要があります。

通販やドラッグストアなどで薬剤を購入し、自力での駆除を試みる方もいるかもしれません。しかし、最近は「スーパートコジラミ」と呼ばれる市販の薬剤が効かない個体も多く、自力での完全駆除はほぼ不可能です。薬剤のラベルに「トコジラミに効果がある」と記載されていても効果がありません。それどころか、嫌がって逃げてしまい、生息範囲を広げてしまうため、逆効果となります。

トコジラミは自力でなんとかしようとせず、気付いた時点でただちに駆除業者に相談しましょう。待っている間は、むやみに市販の薬剤を使わず、基本的には業者の指示に従ってください。

患部を冷やす

トコジラミに噛まれるとひどいかゆみを感じますが、かきむしるのはNGです。患部に傷がついてただれたり、菌が入って感染症の原因となってしまいます。

患部は洗って清潔にし、冷やすことでかゆみや炎症をおさえましょう。かゆみがひどい場合は、必要に応じて市販のステロイド薬を使用します。

症状がひどいようであれば、皮膚科を受診して医師の指示に従ってください。

関連記事:トコジラミに刺された場合の対処と駆除方法

トコジラミの噛み跡に気づいたら大洋防疫研究所にご相談ください

トコジラミの噛み跡の特徴について解説しました。トコジラミの噛み跡に気づいたら、自力で対応しようとせず、すぐにプロの駆除業者に相談することをおすすめします。

大洋防疫研究所は、トコジラミの生態や駆除について知り尽くしたプロの害虫駆除業者です。トコジラミ駆除の実績が日本一で、創業からこれまでに約3,400件もの駆除をおこなってきました。

さまざまな現場で培ったトコジラミ駆除の技術やノウハウを活かして、市販の薬剤が効かないトコジラミも完全駆除をお約束いたします。

トコジラミの噛み跡に気づいたら、ぜひお早めに大洋防疫研究所へご相談ください。